2018.8.20 05:00

【甘口辛口】2歳児救出の尾畑さんは休む間もなく広島へボランティア…体力ある若手議員も見習ったらどうか

【甘口辛口】

2歳児救出の尾畑さんは休む間もなく広島へボランティア…体力ある若手議員も見習ったらどうか

藤本理稀ちゃん発見をたたえる感謝状を受け取り、笑顔の尾畠春夫さん(8月15日撮影)

藤本理稀ちゃん発見をたたえる感謝状を受け取り、笑顔の尾畠春夫さん(8月15日撮影)【拡大】

 ■8月20日 いま日本で一番働いている人は? 山口県で行方不明になった2歳男児を発見したボランティアの尾畠春夫さん(78)ではないか。休む間もなく西日本豪雨で被害を受けた広島県呉市に入り住宅の土砂撤去作業を始めた。ひとの足を引っ張る人はゴマンといても、困っている人を何とか助けようという真っすぐな人がどれほどいるか。

 「体が元気なうちは世の中のために働きたい」と意気さかん。同じ78歳でも空威張りし続けて息切れし、全役職辞任で白旗をあげたボクシングの山根氏とは大違いだ。山口では単身で捜索開始30分で男児を発見。「子供は上に上がる習性がある。2歳の子供の気持ちになって考えた」と話した。

 警察が連日100人規模で捜索しても見つからなかったのは、大人の捜索と同じでマニュアル通りに進めたからだろう。尾畠さんは2年前、大分県で行方不明になった2歳女児を消防などの捜索とは別のエリアで仲間と探し発見している。子供の気持ちになっての捜索という大きな教訓を残した。

 今回、バスタオルにくるんだ男児を警察ではなく直接家族に引き渡したのも、警察に“いいとこ取り”はさせないというプライドの表れだった。人心麻のごとく乱れ荒廃しきった世の中で人の道を教えてくれた“お助けマン”。「日本は小さな島国。明日はわが身だからお手伝いするのは当然」などと言葉に発信力もある。

 夏休み中の国会議員は地元で愛きょうを振りまくのもいいが、体力のある議員は被災地に飛んでほしい。その体験をもとに支援策をまとめ秋の国会に提出したらどうか。公僕として国民のために汗水流すべき議員こそ尾畠さんの言葉をかみしめる必要がある。(今村忠)