2018.8.14 05:00

【甘口辛口】カンボジアでの本田の役割は限定的か…簡単ではない代表監督の仕事

【甘口辛口】

カンボジアでの本田の役割は限定的か…簡単ではない代表監督の仕事

カンボジアサッカー連盟の会見に出席した本田(中央)

カンボジアサッカー連盟の会見に出席した本田(中央)【拡大】

 ■8月14日 サッカー日本代表の本田圭佑(32)が「カンボジア代表監督」に就任した。先日、豪州リーグのメルボルン入団が決まったばかりのバリバリの現役なのに…とびっくりしたが、カンボジアでの肩書は「Head of delegation」(代表チームトップ)とかで具体的に何をするのかよくわからない。

 監督というからにはトレーニングメニューを作り、技量を見抜くため長時間選手と向き合う必要がある。それより、カンボジアとしてはアドバイザーとして迎え入れたのではないか。アドバイザーではインパクトがないから「監督もあるぞ」と関心を向けさせた本田らしい抜け目なさがのぞく。

 本田自身は代表監督に必要な日本協会のS級コーチライセンスがない。登録上の監督は本田のパーソナルアシスタントでアルゼンチンのライセンスを持つダルマス氏(30)が務めるという。「代表監督を探していたカンボジアが、慈善事業などでパイプがあった本田に相談し名前が挙がった感じで実質的な監督もダルマス氏だろう」と専門家は見る。

 代表やJリーグ監督に必要なS級ライセンスの保持者は約450人。JリーグはJ3まで57チームで監督になれる人も限られる。「“S級浪人”という言葉もある。その人たちに協会が弱小国の監督をやらないかと月給50万円ほどで“就職”を斡旋している。代表監督は、そんな簡単なものではない」と専門家は続けた。

 どちらにせよ、カンボジアはアジアで知名度の高い本田を無報酬で担ぎ上げることができた。地域貢献といっても、どこかにビジネスのにおいのする本田にとっても渡りに船。“ウィンウィン”の関係とは、まさにこのことだろう。 (今村忠)