2018.8.6 05:00

【甘口辛口】日本ボクシング連盟・山根会長の疑惑は猛暑に加えて東京五輪へのダブルパンチ

【甘口辛口】

日本ボクシング連盟・山根会長の疑惑は猛暑に加えて東京五輪へのダブルパンチ

大阪市内で取材に応じた山根会長は「再興する会は反社会的な人間がやっていること」と主張した

大阪市内で取材に応じた山根会長は「再興する会は反社会的な人間がやっていること」と主張した【拡大】

 ■8月6日 「杯は受けていない」。反社会的勢力との交友について、日本ボクシング連盟の山根明会長が言った。テレビに生出演したのは「3日以内に辞めないと山根の過去をばらすぞと(知人を通じて)脅迫を受けた」からと説明した。こんなことを平然としゃべる人が、高い倫理観が求められるアマチュア競技団体のトップとは恐ろしいかぎりだ。

 「杯」うんぬんが出てくるとは相当深い付き合いだったのだろう。知人を通じてとはいえ、その元暴力団組長に脅迫されたのもいまだに因縁断ち切れぬ間柄かもしれない。「助成金不正流用」「奈良判定」などいろいろな疑惑を並べたてる前に、これだけでも会長としてアウトだろう。

 日本オリンピック委員会(JOC)と日本スポーツ協会は、事実関係解明のため連盟に対し執行部から独立した中立的メンバーによる第三者委員会の設置を要請し、9月28日までの報告を求めた。何とも悠長だ。その間、騒動の張本人という自覚が全くなさそうな会長は“野放し”状態でテレビで言いたい放題かもしれない。

 しゃべればしゃべるほどボロも出て世界の恥さらしでもある。「こんなクレイジーな暑さの中で本当に五輪をやるのか」と記録的猛暑で東京五輪を懸念する海外の報道に加え、「競技団体にこんなトップがいる国で五輪を開いていいのか」という論調も出てくるのではないか。東京五輪へのダブルパンチだ。

 「関係組織の方々は立て直しに協力すべき」と小池百合子都知事が指摘したが、触れたくないのか責任をなすりつけ合っているように見える。本来なら文科省、スポーツ庁が主導すべき問題であり、五輪開催国に恥じないよう早急に解決してもらいたい。 (今村忠)