2018.8.2 05:00

【甘口辛口】日大理事長の頭は記念行事でいっぱいなのか…表に出てこない限りアメフット問題にピリオドは打たれない

【甘口辛口】

日大理事長の頭は記念行事でいっぱいなのか…表に出てこない限りアメフット問題にピリオドは打たれない

 ■8月2日 もしかしたら“温情”も、と思っていた日大アメリカンフットボール部の今季公式戦出場は7月31日の関東学生連盟の臨時理事会で結局、認められなかった。悪質タックルに象徴される手段を選ばぬ内田正人前監督のやり方が、対戦校として“骨身”にしみている現場の監督たちがつきつけた「ノー」でもあったようだ。

 「このままでは相手校の学生の安全を保証できない」とまでいわれてはグーの音も出ない。大学の要職者が部長、監督を兼務することを禁止し、外部の監視体制を構築する、などの大学の改善報告書も「実効性があるのか」と疑問視された。何よりも大学側の復帰への熱意が伝わらなかったようだ。

 日大にとってのラストチャンスは1日前、学内の臨時理事会を開いた30日だったのではないか。第三者委員会の報告書により職員の内田前監督らを懲戒解雇としたが、田中英寿理事長が会見し大学トップとして「部の再建に私が責任をもって取り組む」とでもいえば、学連の心証はもっと変わったろう。

 一方で、学内では理事長ら上層部の一新を要求し約7000人分集めた署名に対する“報復人事”が早くも始まったという。この大学はどうなっているのか首をひねるばかりだ。「(署名した)テニスと重量挙げの部長が解任された。うちの場合“江戸のかたきを長崎で”などとのんびりしていない。江戸のかたきは多摩川を渡る前に討たれる」とある教授は苦笑いした。

 日大は来年創立130周年。記念式典や関連事業で理事長の頭はいっぱいなのでは、との声も聞いた。アメフットどころではないのだろうが、理事長が表に出て何か言わない限り、この問題にピリオドは打たれない。 (今村忠)