2018.8.1 05:00

【甘口辛口】日本ボクシング連盟の山根会長は50年に渡る経歴も謎

【甘口辛口】

日本ボクシング連盟の山根会長は50年に渡る経歴も謎

 ■8月1日 エレベーターの扉が開いたら、目の前にこわもての30人ほどの男たちが直立不動でずらり…。異様な雰囲気に降りようとしたおばあさんが腰を抜かした。大会が開かれた地方のあるホテルのレストラン階で起きた話で、食事をする日本ボクシング連盟の山根会長の到着を待つ地元連盟などの役員や審判だった。

 会長の部屋には地元連盟が事前に好みをチェックし厳選した酒や果物、菓子などが山のように並べられるというから、どこぞの国のトップを連想してしまう。連泊の予定だった客が1泊で逃げ出したりするため「日本連盟はお断り」のホテルもあるという。

 「悪しき古き人間達。もうそういう時代じゃありません」と世界王者の村田諒太もフェイスブックで痛烈批判した日本連盟。その「ドン」と呼ばれる山根会長だが、実はボクシング歴を含む経歴は謎。連盟の元理事で今回の告発を主導した鶴木良夫氏(新潟連盟理事長)も「50年ボクシングに関わっているが、会長の経歴は聞いたことがない」というからフシギだ。

 週明けからテレビでもせきを切ったように連盟の実態が報じられ、強烈キャラで一気に会長の名は広まった。しかし、鶴木氏は「ボクシングはマイナーで大騒ぎさせる競技ではなく、我々の本来の目的でもない」と話す。6月に会長の「退任要求書」を各都道府県連盟に送付し総意のもとで穏便に退任に持ち込む計画だった。

 いざとなってためらう県もあり「尻すぼみにはしない」と有志333人による告発となった。日本連盟は「事実と異なる部分がある」と反論しているが、これだけの社会問題になった以上、会長は1日も早く説明責任を果たすべきではないのか。(今村忠)