2018.7.30 05:00

【甘口辛口】今度はアマボクシングで発覚した不祥事…東京五輪を前に監督官庁は厳しい態度を

【甘口辛口】

今度はアマボクシングで発覚した不祥事…東京五輪を前に監督官庁は厳しい態度を

 ■7月30日 レスリングのパワハラ告発の後はアマチュアボクシングで告発状だ。都道府県連盟の有志で構成する『日本ボクシングを再興する会』が、「アスリート助成金不正流用疑惑」「試合用グローブの不透明な独占販売」「公式試合の組織的判定操作」など日本連盟に13項目の不正があるとしてJOC、文科省などに対し告発状を提出した。

 「お金、審判、パワハラの3点セットに尽きる」と『再興する会』代表の鶴木良夫氏(新潟連盟理事長)は言う。試合用グローブは日本連盟公認シールが貼られたものと限定して会長の親族が一手販売し、会長が特定の選手が判定で有利になるよう審判に不当に圧力をかけた、などと告発している。

 5月まで日本連盟の理事だった鶴木氏は見るに見かねて辞任し、告発には都道府県連の理事ら約300人を超える賛同者が集まった。「連盟には自浄能力など、とても期待はできない。東京五輪が近いのに、このままではボクシングそのものの評価が下がってしまう」と鶴木氏。

 国民にとっても無関係ではない。16年リオ五輪代表の成松大介(自衛隊)に対し、日本スポーツ振興会(JSC)が15年度に交付した助成金240万円が連盟の指示で3等分され別の2選手に80万円ずつ渡されたという。助成対象は成松だけなのに勝手に“山分け”した。助成金は税金。事実なら額は小さいとはいえ国民に対する裏切り行為といえる。

 助成金が適切に使われているかどうか、出てきた数字だけで判断するからこういうことも起こる。数字に表れない部分をいかにチェックするかが助成した側の責任。監督官庁は徹底調査し助成金打ち切りなどの強い態度を見せるべきだろう。 (今村忠)