2018.7.27 05:00

【甘口辛口】酷暑が予想される東京五輪のマラソンでは特殊舗装で国内外にアピール

【甘口辛口】

酷暑が予想される東京五輪のマラソンでは特殊舗装で国内外にアピール

 ■7月27日 日本列島は猛暑続き。気象庁が「災害」という表現を使ったように、適切な熱中症予防をしないと生死に関わる問題だけに、テレビが連日詳しく報じるなど国民の関心事になっている。東京五輪まであと2年というタイミングが重なり、誰もが「この暑さで開催して大丈夫?」と不安に思ってもいる。

 それは大会組織委員会も承知しているようで、暑さ対策に取り組んでいることを積極的に発信。具体的には「一部の屋外競技の開始時間を早朝に前倒し」「遮熱性の路面舗装への変更」「木陰を拡大するための街路樹の剪定(せんてい)」などを挙げた。

 とはいえ「遮熱性の路面舗装への変更」は、字面だけではよく分からない。調べると、なかなかの優れものだ。温度を抑える舗装は「遮熱性」と「保水性」の2つがあり、前者は太陽光が発する赤外線を路面で反射させて温度の上昇を抑制。後者は水が蒸発する際の気化熱で路面の温度を下げるもの。いずれも10度近く抑えられるそうだ。

 2016年8月に試走会を行い、20年までにマラソンコースを含む136キロを遮熱性か保水性にすることを決め、既に30キロほどを残すのみだとか。遮熱性は試走したアスリートから、まぶしさを除けば優れていると高評価だったという。まぶしければサングラスをかければいい。

 「これで猛暑対策は万全」とまではいかないが、こうした優れた“武器”を国内外にもっとアピールしていい。できることなら、マラソンコースだけでなく東京都内全ての歩道を特殊舗装にしてほしい。住人のためはもちろんだが、外国人観光客へのいい“おもてなし”にもなる。願わくば、将来的には全国の歩道にまで広げてほしいものだ。 (鈴木学)