2018.7.25 05:00

【甘口辛口】酷暑の甲子園では昼休み3時間&朝夕2部制もアリ!? 高校野球の熱中症対策に注目

【甘口辛口】

酷暑の甲子園では昼休み3時間&朝夕2部制もアリ!? 高校野球の熱中症対策に注目

 ■7月25日 甲子園の夢かなわず、敗退したある高校の監督が話した。「今年は勝ちたいという気持ちももちろんあったが、それ以上に選手の体調の見極めが何より優先した大会だった」。殺人的な暑さの中、熱中症対策に大量の水と氷をベンチ裏に用意したが、それでも足がつったり指先がしびれるなど軽い初期症状を訴える選手もいたという。

 それだけで済んだからよかったものの、もし意識を失って倒れる選手が出ようものなら監督としての責任が問われたろう。「いまや体調管理が監督の一番の仕事になった。できることなら午後1時から3時といった暑い盛りの試合は避けたいのが監督たちの本音だろう」と続けた。

 23日に準々決勝を行った京都では午前8時半開始で当初の予定通り2試合行い午後1時7分に終えると、3時間近い「昼休み」をとり1時半開始の第3試合を4時に変更した。最後の第4試合は7時すぎ開始のナイターになり延長十一回に立命館宇治が6-5で鳥羽に勝ったが、試合終了は10時37分だった。

 地方大会は各高野連の裁量で行っているが、京都府高野連は「2部制」について日本高野連と事前に調整した。竹中雅彦・日本高野連事務局長は「結果的に延長で遅くなったが、命の危険と天秤にかければ英断だと思う。甲子園でも選手や観客の熱中症をいかに防ぐか真剣に考えていく上で、京都のやり方は大きなヒントになった」と前向きに捉えた。

 健康管理面で延長十三回からのタイブレークが導入されるなど改革が進む高校野球。前例のない酷暑は新たな改革の素にもなる。昼休み3時間の朝夕2部制は、甲子園の究極の熱中症対策として検討を進める価値は十分ありそうだ。 (今村忠)