2018.7.24 05:00

【甘口辛口】7月の東京が「温暖」とは“誇大広告”もいいところ…2年後が酷暑にならぬよう祈るばかり

【甘口辛口】

7月の東京が「温暖」とは“誇大広告”もいいところ…2年後が酷暑にならぬよう祈るばかり

 ■7月24日 この文章はいつごろの時期を指しているのか。『晴れる日が多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である』。4~5月頃と思ったら大間違い。答えはいまの時期の東京のことだ。東京五輪立候補に際し招致委員会が立候補ファイルに記した。

 確かに晴れる日は多いが「温暖」とは“誇大広告”もいいところだ。特に東京(青梅)でもついに40度を超えた今夏の暑さはひどすぎる。環境省の熱中症対策マニュアルでは35度以上は運動は原則中止、31度~35度は激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避けるとある。オリンピアンにとっても最高の状態にはほど遠いだろう。

 といいながらも、2020年7月24日の開会式まであと2年…。競技日程の大枠が固まり、チケットの価格、販売方法なども発表され全体像が少しずつ見えてきた。最も暑さの影響を受ける男女マラソンは午前7時、50キロ競歩は午前6時に決まったが、東京では7時半に30度を超えた日もある。

 組織委員会内でも「マラソンは午前5時にすべき」との声もあったらしいが、結局当初の7時半が30分前倒しされただけだった。「(今夏と同じような条件なら)まともな勝負できるのかという懸念はある」と瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが憂慮するのも当然だろう。

 マラソンと競歩は無料。沿道にどれほど人が集まるのか想像もつかない。朝とはいえ熱中症続出で救急車が何台あっても足りないかもしれない。太平洋高気圧にチベット高気圧が重なったのが酷暑の原因とかで、2年後はこんな厄介な気圧配置にならないよう祈るばかりだ。(今村忠)