2018.7.18 05:00

【甘口辛口】“火中の栗”日大アメフット部…新監督内定の橋詰氏はいかに拾うか

【甘口辛口】

“火中の栗”日大アメフット部…新監督内定の橋詰氏はいかに拾うか

橋詰功氏

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 ■7月18日 悪質タックル問題で世間を騒がせた日大のアメリカンフットボール部の新監督に、元立命館大コーチの橋詰功氏が内定した。辞任した内田正人前監督は、関東学連から反則を指示したとして井上奨コーチとともに除名処分を受けた。後任監督は、外部有識者7人による選考委員会が日大OB以外から公募して人選を進めていた。

 橋詰氏は立命館大時代、ワイドレシーバーを務め1994年に母校のコーチに就任。その後、米国のオクラホマ大に留学しコーチ研修を受けた。日大のお家芸でパス中心の「ショットガン」にランを採り入れた「リッツガン」を編み出し、2003年からのライスボウル(日本選手権)2連覇に貢献した。

 現在は学校法人立命館の職員で16年から滋賀・立命館守山高のコーチを務めている。“日大の血”を断ちきっての外部招聘。日大のある教授は言う。「一時米国人監督という話があり、それでは教育的な指導などできず勝利至上主義は何も変わらない、との声が学内で強かった。新監督は公募で厳選したのだから信頼できる」。

 選手思いの丁寧な指導に定評があり人柄も申し分ないようだが、戦術が細分化されたアメフットでは、それぞれのポジションで専門的な指導が必要とされ多いチームは10人ほどのコーチがいる。橋詰氏にそれだけのスタッフを集められる人脈があるかどうか。

 もう一つ気がかりなのは、騒動で辞めたコーチたちの中には内田前監督が招いた立命館大OBが2人いたことだ。「新監督は関係ないとはいえ“また立命館”とアレルギー症状を起こす部員がいてもフシギではない」との声も聞かれる。火中の栗をいかに拾うか。その手腕に注目したい。 (今村忠)