2018.7.16 05:00

【甘口辛口】早朝6時前に入場券が売り切れる相撲人気も…欠場続出の横綱らは説明責任を果たすべき

【甘口辛口】

早朝6時前に入場券が売り切れる相撲人気も…欠場続出の横綱らは説明責任を果たすべき

栃ノ心の休場で正代の不戦勝となり、土俵上に掲げられた垂れ幕=14日、名古屋市のドルフィンズアリーナ

栃ノ心の休場で正代の不戦勝となり、土俵上に掲げられた垂れ幕=14日、名古屋市のドルフィンズアリーナ【拡大】

 ■7月16日 早朝5時50分…。名古屋・名城公園内のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)の前には、110枚前後の名古屋場所当日売り入場券を求める長い行列ができていた。相撲協会の職員がハンドマイクで「当日売りの整理券配布はこれで終了しました」と告げると、「うっそー」と立ち尽くす女性ファンもいた。

 大相撲取材で出張中のウオーキングで見かけた光景だ。19年ぶりという3横綱そろっての不在に加え、目玉の新大関栃ノ心まで休場してしまった。中日の結びが高安-輝では何とも締まらない。ファンが怒って“不買運動”を起こしてもおかしくないほどの惨状だが、連日の満員札止。相撲ファンはよほど度量が大きいのか。

 それをいいことに横綱は安易に休場に走るのかもしれない。4日目に突然休場した白鵬は2日目に支度部屋の床に目張りしているビニールテープのつなぎ目に足がかかり、踏ん張った際に右膝を痛めたという。天下の横綱がそんなことで休むとは前代未聞だ。何年この支度部屋を使っているのか、といいたい。

 右肘の故障で休場した鶴竜は3日目まで危なげなく白星を重ね、解説者たちが「やっぱり鶴竜は優勝候補」とほめていたが、実は場所前に痛めていたという。大なり小なり古傷を抱え、どこも痛くない力士など皆無だろう。しかし、連敗したからといって、さっさと休場できるのは横綱だけだ。

 けがなら休むのは仕方ないが、理由がはっきりわからないままではファンは納得しようがない。横綱や大関の場合は師匠の説明だけで済ませず、どういう状況でけがし、どんな治療をするのか、本人が会見を開いてファンに対しきちんと説明責任を果たすべきだろう。 (今村忠)