2018.6.21 05:00

【甘口辛口】悪夢のような敗戦喫したコロンビア、退場選手の身の上が案じられる

【甘口辛口】

悪夢のような敗戦喫したコロンビア、退場選手の身の上が案じられる

前半、コロンビアC・サンチェス(6、左下)のハンドで日本がPKを獲得。右端は香川真司=19日、サランスク

前半、コロンビアC・サンチェス(6、左下)のハンドで日本がPKを獲得。右端は香川真司=19日、サランスク【拡大】

 ■6月21日 開始3分で相手が1人退場になる試合など、滅多に見られるものではないだろう。サッカーW杯ロシア大会のコロンビア戦。香川のシュートがC・サンチェスの右手に当たりPKを獲得したうえ、サンチェスはレッドカードで一発退場となった。「決定的な得点機阻止」の明白なハンドで問答無用。W杯史上2番目に早い退場とか。

 おかげでほぼ90分、日本は11対10の「数的優位」の状況下で戦った。結果は2対1で前回ベスト8の強豪からの大金星となったが、専門家に聞くと1人多いことで絶対優勢かというとそうでもないらしい。「セットプレーなど局面局面では五分が多く全体的に見れば有利というぐらいだ」。

 10人になった相手が点を取りにこず、のらりくらりと戦われると人数は関係なくなり無理に突っ込むと逆にカウンターを食う。同人数の戦いにはない難しさもありそうだが、10人の辛さで後半コロンビアは“ガス欠”のため動きが止まった。日本には運があり、それをしっかり生かせる実力も伴ったのだろう。

 まず日本から勝ち点3と踏んでいたコロンビアにとっては悪夢のような敗戦…。1994年米国W杯でも優勝候補に挙げられながら1次リーグで敗退し、2戦目の米国戦でオウンゴールを献上したエスコバルが帰国後射殺された悲劇が記憶に残る。麻薬と暴力が支配するといわれた国柄で、サッカーの勝ち負けに大金がかかっているのかもしれない。

 今回も1次敗退になればC・サンチェスの身の上が案じられるというものだ。次の試合、日本は抜群の身体能力を誇るセネガルが相手で勝てば16強当確だが、失意のコロンビアがどう立て直してポーランドと戦うかも注目したい。 (今村忠)