2018.5.31 05:00

【甘口辛口】日大アメフット部に求められる「解党的出直し」 米国人監督招聘など前近代的体質の一掃を

【甘口辛口】

日大アメフット部に求められる「解党的出直し」 米国人監督招聘など前近代的体質の一掃を

日大・内田前監督

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 ■5月31日 悪質なタックル問題で関東学生アメリカンフットボール連盟は日大の内田前監督、井上前コーチに除名という厳しい処分を下した。見込んだ選手に「結果を出さないと干すぞ」と圧力をかける特異な指導法の対象になることを「はまる」と呼んで選手は恐れたという。「つぶしてこい」と指示された宮川選手は、まさに「はまった」のだ。

 「耐えられない地獄」と宮川選手がもらしたという異常な実態。除名は当然と世間は受け止めた。チームについては「抜本的な改革や組織改革の断行」などを解除の条件として、今季の出場停止処分を科した。宮川選手も同様で、復帰の道を残した教育的配慮には得心がいった。

 しかし、9月開幕のリーグ戦まで3カ月しかない。監督やコーチ陣を入れ替えるにしても、時間がないからと後先考えずに進めては同じことの繰り返しになる。しかも内田氏が大学で人事権を握る常務理事(職務停止中)でいる限りは悪影響を及ぼす。求められるのは政治の世界でいう「解党的出直し」だ。

 監督、ヘッドコーチは外部から、それも全く色に染まっていない米国人を招いたらどうか。最近は米国人コーチが指導するチームも増え慶大にはヘッドコーチがいる。前近代的な体質を一掃し米国流の合理的な指導で生まれ変わるチャンスではないか。今年度の予算総額2620億円。大企業並みの予算をもつ日大なら費用面で支障はないだろう。

 この件で日大はトップの田中英寿理事長が全く表に出ず批判も集まっている。いまが潮時。「指導が間違っていた」と謝罪し、「外部の血を入れて合理的なチームに変身させる」とでも確言すれば、世間の見る目も変わると思うのだが…。 (今村忠)