2018.4.5 05:00

【甘口辛口】東京五輪の柔道では小川Jrと斉藤Jrの活躍に期待大

【甘口辛口】

東京五輪の柔道では小川Jrと斉藤Jrの活躍に期待大

 ■4月5日 1メートル90、155キロというから大相撲の幕内力士にまじっても遜色ない。父親は五輪柔道の95キロ超級で2大会連続金メダルに輝いた故斉藤仁氏。全日本代表監督や強化委員長として指導にそれこそ命を削り、54歳の若さで3年前に亡くなった。16歳の斉藤立(たつる)=東京・国士舘高2年=はその次男で、高校生離れした体格の持ち主だ。

 先月の全国高校選手権団体戦では決勝で強豪・天理(奈良)の副将、大将に連続一本勝ち。逆転で3年ぶりの優勝に導き一躍脚光を浴びた。全日本柔道連盟も逸材と認めたようで、斉藤にとって初の国際大会となるロシア・ジュニア国際大会(14、15日)への派遣を決めた。

 「体落としは父親譲り。体の柔らかさ、バネの強さもDNAを受け継いでいる。国際大会は何よりの経験になる」と専門家は言う。風貌も仁氏に似てきた。小学1年で仁氏の指導で柔道を始め、ときには家族旅行先で稽古をさせられたという。息を引き取る直前に立が聞いた父の言葉は「稽古に行け」だった。

 男子100キロ超級には五輪銅メダリスト小川直也氏の長男で、昨年末のグランドスラム東京大会を制した小川雄勢(明大4年)もいる。こちらも虎視眈々と東京五輪を狙う。同級で実績のある原沢久喜、王子谷剛士はともに25歳と年齢的にはピーク。2年先を考えると、いや応なしに伸びしろのある斉藤や小川に目が向く。

 前出の専門家によると「今のルールでは攻めまくらないと勝てない。体力も消耗することで世界的な傾向として選手寿命が短くなっている」。100キロ超級には無敵の王者リネール(フランス)はいても、2年後は31歳。巡り合わせもよさそうで期待は膨らむ。 (今村忠)