2017.11.18 05:00

【甘口辛口】桑田佳祐、安室奈美恵の紅白はなし…過大な期待をあおらないで

【甘口辛口】

桑田佳祐、安室奈美恵の紅白はなし…過大な期待をあおらないで

特集:
SMAP解散

■11月18日

 大みそかのNHK紅白歌合戦の出演者発表が16日に行われ、「もう、そんな時期か」と感慨深い人も多いのではないか。誰もが口ずさめるヒット曲が不作の今年。注目は来年9月に引退する安室奈美恵とNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の主題歌を歌った桑田佳祐が出演するかどうかだったが、出演者リストに2人の名はなかった。

 紅白の矢島良チーフプロデューサー(CP)は出演交渉の続行を明言。しかし、安室は7年前からライブ活動に専念、桑田も今年の大みそかはライブ会場のファン最優先のため、2人とも出演の可能性はゼロに近い。紅白スタッフは昨年も大みそかで解散したSMAPの出演交渉をギリギリまで続けたが、結局は実現できなかった。

 もし不可能なら、早い段階で公にして過大な期待をあおらないでほしい。ただ、今年は出場歌手の発表を例年より、1、2週間も早めた点は評価したいし、そのメリットを最大限に生かした方がいい。背景にあるのは、労働時間の短縮などNHKが今年から世間と同じように進める働き方改革だ。

 歌手発表が例年のように11月下旬以降だと、紅白の準備を急ピッチで進めなければならない。そのため、紅白スタッフは連日、遅くまで作業にかかり休日出勤も多かった。が、今年は時間的にも精神的にも余裕を持てるとあって、矢島CPの表情も昨年よりずっと明るい。

 それはそうだろう。企画や演出をじっくり練ることが可能になった。出場歌手サイドからも「衣装制作やNHKとの打ち合わせを早くできるのでありがたい」という声を聞く。備えあれば憂いなし。安室、桑田抜きでも楽しめる、これぞ紅白という感動を今年こそ届けてほしいものだ。 (森岡真一郎)