2017.2.1 05:00

【甘口辛口】三浦VS羽生に集まる注目…“将棋界の宝”が対局で見せるものとは

【甘口辛口】

三浦VS羽生に集まる注目…“将棋界の宝”が対局で見せるものとは

■2月1日

 ファンならずとも注目の対局が近づいてきた。第30期将棋竜王戦の挑戦者を決める13日のトーナメント戦1組1回戦、羽生善治三冠-三浦弘行九段だ。対局中のスマホ不正使用の疑惑が晴れた三浦九段と、週刊誌で不正を告発した一人と受け取られるような報道があった羽生三冠。偶然とはいえ、うまくできた組み合わせではある。

 対局を前に「誤解を解きたい」と、羽生三冠の妻で元女優の理恵さん(旧姓畠田)が自身のツイッター『うさぎ あひる 羽生理恵』で疑惑を報じた週刊文春を批判した。「主人をあたかも三浦先生告発の一員として文春の中吊りや新聞の見出し用に名前を利用された」

 ツイッターによると連盟の理事に「(不正告発の)渡辺明竜王からお話がある」と呼び出されて一方的に説明を受け、後に「本当に事実でもグレーだが、証拠もないのに処分は全く不当」とメールで伝えた。しかし、前後の文脈が省かれ「グレー」の部分だけ焦点があてられた。「ご都合切り取り主義」と理恵さんは指摘する。

 結婚と同時に芸能界を引退し専業主婦として羽生三冠を支えてきた理恵さん。ある棋士は言う。「羽生さんを一生懸命守ろうという思いが表れている。羽生さんは将棋界の宝ともいうべき存在。こんな俗世に引っ張り込むようなことはあってはならないと、棋士仲間も思っている」

 連盟では今回の騒動で谷川浩司会長が辞任し、新会長は6日の理事会で互選される予定だ。羽生会長待望論は「火中に栗を拾わせるのか」との声にかき消されたとか。「他の何物にも惑わされず全力で戦える場になりますように」。対局に向けた理恵さんの願いがかなうか、注目したい。 (今村忠)