2017.1.15 05:00

【甘口辛口】当選後初の記者会見を開いたトランプ氏、ヒステリックで肝っ玉の小さい態度にはあきれるばかり

【甘口辛口】

当選後初の記者会見を開いたトランプ氏、ヒステリックで肝っ玉の小さい態度にはあきれるばかり

■1月15日

 大統領の品性も何もあったものではない。トランプ米次期大統領が20日の就任を前に先日、初めて開いた記者会見である。自らの性的倒錯疑惑を報じたCNNテレビの記者を指さし、「偽記事だ」「お前の会社はひどい」と露骨に非難。質問の機会さえ与えず、「無礼だ」と言い放った。

 過去18年間にわたり連邦所得税の支払いを免れた疑惑もある中、歴代大統領が公表してきた納税申告書について「国民が気にしているとは思わない」と平然と公開しないことを明言。メディアとの対決姿勢を改めて鮮明にした。ヒステリックで肝っ玉の小さい態度にはあきれるばかりだが、注目したい動きもある。

 主要ポストに指名された次期政権の閣僚候補たちである。トランプ氏はサイバー攻撃で米大統領選に干渉したとされるロシアのプーチン大統領との関係改善を目指す考えだが、閣僚候補たちはいずれも現在のロシアは危険とプーチン批判を展開。トランプ氏が側近の声も罵倒するのか、あるいは耳を傾け現実を直視するようになるのか見ものだ。

 そんな折、日本では明治政府の基礎を築いた幕末の志士、坂本龍馬が亡くなる5日前に書いた手紙が見つかった。その中で「新国家」という言葉を初めて使い、後に初の全国通用紙幣造りに尽力し、経済成長も促した越前藩士の新政府登用を強く推薦している。新国家づくりへの情熱や経済の大切さに対する認識では、百歩譲ってトランプ氏にも通じるものはある。

 が、暗殺されて150年の節目にあたる今年。龍馬なら草葉の陰で「トランプさん、今のままではアカンぜよ」と一喝。有名な名言「時勢に応じて自分を変革しろ」とたしなめるに違いない。 (森岡真一郎)