2016.7.2 05:00

【甘口辛口】「薬やるなら死んでもらいます」…薬物犯罪には厳罰を

【甘口辛口】

「薬やるなら死んでもらいます」…薬物犯罪には厳罰を

■7月2日

 決めせりふは「死んで貰(もら)います」だった。高島礼子といえば、99年から5本製作された「極道の妻たち」シリーズの主演女優。第2作の「死んで貰います」は言葉通りの決めせりふで、跡目争いで夫の対抗馬と戦う強い女を演じた。凛とした品の良さと、ほれた男のために命を賭けて戦う“極妻”の悲劇性を感じさせるハマリ役だった。

 それが、まさか実生活で「シャブ中毒者の妻たち」になろうとは、本人の言葉通り「冗談かと思うほど実感がない。薬関係のことが起こるなんて想像したこともない」だったろう。覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元俳優・高知東生容疑者とは99年に結婚。周囲から「おしどり夫婦」とも言われていた。

 驚くのは自宅から吸引用のパイプが見つかり、所持していた薬の量からも相当な常習性がうかがえるのに、高島礼子は全く気がついていなかったことだ。汗を大量にかいたり、喜怒哀楽が激しくなるなどの“症状”を見事に隠していたのか、それとも夫にあまり関心がなかったのか? いずれにしても元俳優は妻の前では迷演技を続けていたのだろう。

 この世の中、どうしちゃったんだと思う。元歌手や元プロ野球選手、そして今回の高知東生…。次から次に麻薬での逮捕者が後を絶たない。お金さえあれば手軽に買える環境が忍び寄っているどころか、完備されているのだろう。手を出す方も軽い気持ちでハマってしまい、後は泥沼だ。

 こうした負のスパイラルを断ち切るためには麻薬犯罪に対する厳罰化しかない。「薬をやるなら死んで貰います!!」。裁く方にもそれぐらいの覚悟が必要な世の中になったと痛感する。 (植村徹也)