2015.10.8 05:00

【甘口辛口】季節外れの大型新弟子!佐渡ケ嶽親方の長男、話題の初土俵になりそう

【甘口辛口】

季節外れの大型新弟子!佐渡ケ嶽親方の長男、話題の初土俵になりそう

■10月8日

 大相撲のオールドファンにとっては「佐渡ケ嶽親方の長男」より、「横綱琴桜の孫」という方がピンとくるのではないか。今夏のインターハイ相撲団体で優勝に貢献した鎌谷将且(埼玉栄高3年)が、元関脇琴ノ若の父が師匠を務める佐渡ケ嶽部屋への入門を発表した。祖父は立ち合いのぶちかましで“猛牛”と呼ばれた琴桜だ。

 既に1メートル87、150キロと関取並みの体格。来月の九州場所で「琴鎌谷」のしこ名で初土俵を踏むという鎌谷は、幼いときから「琴桜の孫」としてわんぱく相撲などで注目されてきた。しかし、中学、高校となかなか芽が出ず主将に任命された今年、一気に花を開かせた。

 平成19年に亡くなった祖父からは四股、鉄砲など基本を仕込まれた。いずれは「琴ノ若」から大関以上になれば「琴桜」の襲名もあるというから楽しみだ。「琴桜」の長女である母親の真千子さんは「ふつうの家業でも一代で終わることが多いのに、勝負ごとの世界でおじいちゃんから三代つながるのはすごいことだと思う」と話す。

 かつて部屋持ち親方は娘が誕生すると赤飯を炊いて喜んだ。有力な弟子と結婚させ養子縁組すれば部屋は安泰だからだ。男の子が継ぐなら力士になるしかない。それも現在は幕内12場所か幕内・十両通算20場所以上とハードルは高い。特例として実子なら十両1場所でも継承できるが、師匠の名跡に限られる。

 若貴兄弟ら親子幕内は史上8組の狭き門だが、「鎌谷は面倒見がよく将来いい指導者になる」と埼玉栄・山田道紀監督は早々と“三代目佐渡ケ嶽”まで予見している。入門期ではない九州場所で、季節外れの大型新弟子の初土俵がちょっとした話題になりそうだ。 (今村忠)

(紙面から)