2015.8.13 05:00

【甘口辛口】サニブラウン、オコエ…スポーツ界も国際化 陸上、野球で躍動、活躍に期待

■8月13日

 「1イニング2三塁打」には驚いた。関東第一(東東京)のオコエ瑠偉外野手が高岡商(富山)戦の三回に足を生かしてマークした快記録は、夏の甲子園大会では49年ぶり2人目とか。父親はナイジェリア人。1メートル83の長身で走る姿は「ストライドが長く、獲物を追うヒョウみたいな迫力」とうなるスカウトもいたという。

 50メートル走5秒96は赤外線計測器による正確な数値で、陸上関係者も「他のスポーツ選手で5秒台はめったにいない」と一目おくほど。100メートル10秒そこそこの一線級スプリンターは5秒2~3くらい。オコエは加速する後半50メートルが5秒としてぎりぎり10秒台で走れる計算で、短距離の走りを身につければ相当なタイムが出そうだ。

 折から、北京での開幕が近づく陸上世界選手権ではガーナ人を父親に持つ短距離のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)が、16歳5カ月の史上最年少男子代表になった。100メートル10秒28、200メートル20秒34。メダルを狙える400メートルリレーではアンカー候補として山梨での代表合宿でバトンパスを特訓中という。

 陸上と野球の違いはあれ、2人とも従来の日本人選手に比べれば規格外の素材。前出の陸上関係者は「陸上では、小中学生の大会でも飛び抜けて強いハーフの選手が増えている。野球やサッカーも同じでは…」と話す。国際結婚の増加でスポーツ界も国際化している。その象徴がこの夏、躍動する2人ということだろう。

 どんな試合でも緊張せずに楽しんでいるように見える、メンタル面の強さも彼らの強みではないか。夢は大きくサニブラウンは五輪で、オコエはパワーをつけて型破りの日本人選手としてメジャーでの活躍を見てみたい。 (今村忠)

(紙面から)