2015.5.31 05:00

【甘口辛口】サブちゃんがキタサンブラックにかける夢…日本ダービーで亡き友に捧げる『まつり』を

■5月31日

 31日午後3時40分発走の日本ダービー。競馬ファンならずとも注目を集めているのが、歌手、北島三郎が馬主のキタサンブラックだ。北島が「勝てば『まつり』を歌いますよ。競馬の好きな皆さんとブラックに感謝を込めてね」と宣言しているからだ。

 6月5日の歌手デビュー記念日に新曲「涙の花舞台」を発売する北島は、歌手生活54年目に入る。馬主としても50年近いキャリアを持つが、ダービー参戦は2001年のキタサンチャンネル(16着)以来2度目。ダービーを含めGI勝利はないが、ブラックは有力馬の1頭とあって、今回は相当、鼻息が荒い。

 関係者によると、北島は舞台となる東京競馬場で観戦。「ダービーは競走馬にとっても一生に1回の夢。優勝させてやりたい」と話しているという。ブラックが優勝した場合、表彰式に参列する。その場か最終レース終了後かは別にして、「『まつり』は場内マイクを使ってアカペラで独唱することになりそう」と関係者の1人も楽しみにしている口ぶりだ。

 ただ、実を言えば、北島は40年来の友人を失ったばかりで悲しみの中にある。倉本聰脚本の国民的ドラマ「北の国から」をプロデュースした元フジテレビ取締役の中村敏夫さんだ。中村さんは26日、急性肺炎のため死去した。北島より1歳下の77歳だった。

 北島は1986年、中村さんプロデュースのドラマ「ライスカレー」に陰の主役級で出演。かつて互いの名前を付けた大井競馬場所属の競走馬「サブトシオ」の共同馬主となり、共に夢を追った仲でもある。ダービーの後は中村さんの通夜に駆けつける予定で、盟友の供養のためにも「走れ! ブラック」の思いは深い。 (森岡真一郎)

(紙面から)