2015.4.1 05:00

【甘口辛口】ラガーマンが地方自治に挑戦! スクラム組みスポーツ振興なるか

■4月1日

 ラグビーの「プロップ」は目立たぬ所で、人の嫌がる仕事を黙々とこなすポジションである。統一地方選の4月。FWの左プロップ「1番」として明大最後の大学日本一などに貢献した黒崎祐一さん(38)は26日投開票の東京・港区議選に立候補を予定している。生まれ故郷の港区を「スポーツの力でもっと幸せな区に」と訴える。

 ラグビーの“聖地”秩父宮は港区にあるが、「実は子供たちが走り回れる400メートルトラックなどのスポーツ施設がない」と話す。まずは5年前からラグビーの普及に取り組み、会社勤めの傍ら子供たちに教え始めた。秩父宮に近い青山小の人工芝の校庭が格好の拠点になった。

 いまでは将来の日本代表を目指すエリート選手の養成にも力を入れ、4つのカテゴリーで会員300人を超えるクラブに成長した。しかし、「ボランティアでは限界がある」と1年前に会社を辞め政経塾に通って政治を勉強した。「政治家としてライフワークにしたい」と熱っぽく語る。

 プロップ出身は黒崎さんだけではない。明大の先輩で元サントリーで鳴らした佐藤豪一さん(45)が文京区議選に、黒崎さんと高校が同期で武蔵工大OBの池田裕一さん(39)が豊島区議選に立候補予定。さらに茨城・龍ケ崎市議選には早大時代プロップで、卒業後FWコーチを務めた石嶋照幸さん(40)が出馬予定という。

 「1人はみんなのために…。プロップだからこそ黙っていられないのかも」と石嶋さん。龍ケ崎をラグビータウンにして19年W杯のキャンプ地にとの構想もあるという。「地域は違っても、当選後はW杯成功に4人でスクラムを」。さぞかし強力なスクラムが組まれることだろう。 (今村忠)

(紙面から)