2015.2.28 05:00

【甘口辛口】迷子の世話で垣間見える肉親の情…寛平マラソンで絆の再確認を

■2月28日

 3月1日、大阪の淀川河川公園で市民マラソン大会「淀川 寛平マラソン2015」(主催=吉本興業、産経新聞社、サンケイスポーツ)が行われる。男女フルマラソン、男女10キロ、ファミリーマラソンに約1万5000人が参加予定。3回目を迎える今大会にはホストの間寛平さんら、過去最多の吉本芸人220人も参加する。

 走る人だけではなく、来場者にはお笑いステージやお楽しみ抽選会など家族で楽しめるイベントが盛りだくさん。寛平さんは「走る人、来てくれた人がみんな笑顔で帰れる大会にしたい」という。過去2回の大会でも、会場のあちこちに笑顔が満ちあふれ、テレビの中から飛び出してきた芸人の方々も大サービスで絶品(!?)のネタを披露していた。

 筆者は今年も過去2回と同様に、大会関係のテントに座る。主な仕事は落とし物を預かることと迷子の世話だ。約4万人近い人が押し寄せるので、どうしても迷子が出る。ときには大人の迷子も出るが、大半は親とはぐれて泣きじゃくる子供たち。名前と年齢が言えても、住所は言えない、名字の言えない子供もいる。テント内で保護者の“救助”を待つ。

 心温まるのは、子供を捜しにきた親がわが子を見たときのホッとした表情と、あれだけ泣いていた子が親の顔を見るとピタリと泣き止んで、親の懐に入るときだ。迷子は出ないことに越したことはない。ただ、心ならずも“見失った”親子が再会を果たしたときに見せる肉親の情は、家族の大切さを改めて教えてくれる。

 子供のからむ陰惨な事件が起きるご時世。どうか寛平マラソンでスポーツを楽しみ、家族の絆を強めていただきたい。 (植村徹也)

(紙面から)