2015.2.21 05:00

【甘口辛口】将来のためなら大谷は投手一本化だが…チームの優勝のためにどちらがいいか

■2月21日

 日本ハムの栗山英樹監督(53)は3月27日の楽天戦(札幌ドーム)での開幕投手を大谷翔平投手(20)に託すと発表した。「本人に伝えました。優勝するためにこの形にした」と明言した。大谷は昨季、投手と打者の二刀流を継続しながらチームトップの11勝(4敗)をマーク。CS出場に貢献している。

 球団の高卒3年目ではダルビッシュと並ぶ記録だが、中身は全然違う。投手一本だったダルビッシュに比べ、大谷は二刀流を継続しながらのプロ3年目。今季も栗山監督は「本人がやりたいことをやらせるのがチームのためにもなる」と言い、二刀流を続ける。賛否両論が渦巻く中で、大谷は投手として2015年シーズンの第一歩を刻む。

 春季キャンプでの大谷の練習はほとんど投手中心。「打者としての練習は私の現役時代の100分の1もない」と栗山監督は言っていた。それでも打者を続けさせる理由は〔1〕両方やっていた方が気分転換になって、かえって投手としての成績が向上する〔2〕打者としての才能も非凡で、昨季も大谷のバットで何度も勝った-だった。

 実際、阪神との練習試合(2月11日、名護)では「5番・DH」で出場し、第1打席で金田から左翼に先制本塁打。打者としての才能を見せつけた。逆方向に運んだ放物線を見せられると、投手一本に絞った方が…とも言いにくい。それでもあえて“抵抗”するなら、栗山監督自身が「優勝するために…」と話したことだ。

 開幕投手=先発ローテの軸。中5-6日の登板間隔でシーズンを通して投げる。監督自身、投手重点主義をさらに傾斜させることがチームの優勝に結びつく、と考えているなら「投手一本化論者」の納得する結論も近い?! (植村徹也)

(紙面から)