2015.1.15 12:00

【竿々学々】東京湾にカタクチイワシ乱舞!ブリ・ワラサ、サワラが元気なワケ

特集:
竿々学々

 --師匠、父に聞いたんですが、この真冬に東京湾にカタクチイワシが乱舞しているそうですね。

 「さすがの父君。目の付け所が違うな。その通りだ。横浜本牧の海釣り公園でさえ、家族連れのサビキ仕掛けにバラバラ掛かり、日によっては釣り場全体で4000尾、5000尾と釣れていると言うから、“乱舞”していると言ってもまったく過言ではないな」

 --カタクチイワシってシコイワシのことですよね。メバル釣りなんかに使うあのイワシですよね。

 「そうだ。煮干しの材料になるあのイワシだ」

 --父が、興奮して話していたんですが、それってどういうことなんですか。

 「えっ、お前、意味も分からずイワシの話を持ち出したのか」

 --ええ、すみません。何となく分かる気はするんですが、いまひとつ自信がないんですよ。

 「“イワシは海の肥やし”って話をしたことがあるだろう。イワシがいるってことは、それの餌になる動物性のプランクトンが豊富な海があるってことで、海の食物連鎖のバロメーターになるんだ。父君が興奮していたのは、イワシがいるってことは、ブリ・ワラサ、サワラ、更にはマダイやメバル、カサゴまでみんな元気になる(活性が高くなる)ってことを分かっていらっしゃるからだ」

 --ですよね。私もそうだと思っていたんですよ。ただちょっと自信がなかっただけなんですから。

 「分かった、分かった。それでどうしようって言うんだ。“青物”でも狙おうって言うのか」

 --いえ、違うんです。シコイワシ、いえカタクチイワシを釣ってきて“胡麻漬け”と“オイルサーディン”を作ろうと思っているんですよ。師匠も“胡麻漬け”は大好物でしょう。

 「ほほう、お前がイワシ釣りをね。それはいい。今なら相当数釣れそうだから、ガッチリ釣ってきて“胡麻漬け”を作ってくれ。以前は、九十九里の船宿からよく送ってくれたんだが、大船長が亡くなって、最近はご無沙汰だからな。楽しみにしているぞ」

 --でも、海釣り公園が満員盛況らしいですね。

 「ああ、チンタラ出掛けて行ったんじゃ、入場制限にひっかかっちゃうぞ。開門と同時に入る気で行ってこいよ」

 --分かりました。しっかり釣ってきますから楽しみにしていてください。

 「おお、本当に楽しみにしているから、期待を裏切るなよ」

 --はい。分かりました。