2014.11.23 05:00

【甘口辛口】高倉健さんは酒をほとんど飲まなかった…その理由を梅宮辰夫が明かす

■11月23日

 不器用でも、いざというときは頼りになる。周囲への感謝も忘れない。多くの日本人男性が憧れ、生き方の手本にもした俳優、高倉健さんが10日に亡くなって早くも2週間がたとうとしている。心にポッカリ穴のあいたように、“健さんロス症候群”にかかっているファンも少なくないのではないか。

 そんな健さんはコーヒーやチョコレートが好きで、酒はほとんど飲まなかったといわれるが、親交のあった俳優、梅宮辰夫の明かした秘話には驚いた。なぜ酒を飲まなかったのか。その理由について梅宮は「健さんから昔、酒に酔って1回、タクシーの運転手を殴り、それから飲まなくなったと聞いた」と明かしたのだ。

 健さんは中学、高校時代、ボクシングで体を鍛えた。その成果もあってか任侠映画で刀をふるう姿も様になったが、運転手を殴った際、自分の拳が凶器になることを改めて思い知ったに違いない。殴った前後の状況は不明だが、スクリーンににじみ出る節度の源も、そんな失敗体験にあったのかもしれない。

 師走の声を聞けば、世間一般、酒を飲む機会が多くなる。人によっては気が大きくなり高ぶりもする。タクシーに乗る機会も増えるだろう。横柄な態度や、まして暴挙は論外。健さんの若いころと違い、最近は車内に防犯カメラを設置したタクシーも多く、客が暴挙に及べば即、お縄になる。

 健さんは遺作となった映画「あなたへ」で刑務官を演じた。ロケ現場の富山刑務所で撮影後、受刑者たちに「一日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください」と語りかけた。タクシーで帰るかどうかはさておき、小欄も酔い過ぎたと思ったときは家路を急ぐとしよう。 (森岡真一郎)

(紙面から)