2014.11.18 05:00

【甘口辛口】大学日本一監督にあやかって、岩出玲亜には世界と戦えるランナーに育ってもらいたい

■11月18日

 初マラソンで2時間27分21秒は女子としては立派なものだ。16日の横浜国際女子マラソンで3位に入った岩出玲亜(いわで・れいあ)は来月8日が20歳の誕生日で、「10代のうちにマラソンを走りたい」と果敢にチャレンジした結果が、女子の10代日本最高記録という“ごほうび”につながった。

 三重県津市出身で小学校ではバレーボール、中学から陸上を始めた。愛知の名門豊川高では全国高校駅伝で3年のとき、花の1区を走って区間5位。社会人のノーリツに入って地道に力をつけ、昨年12月の山陽女子マラソン(ハーフ)で1時間9分45秒の日本ジュニア記録をマークするなどロードで力を発揮する選手だ。

 どこかで聞いた名字、と思ったら伯父の岩出雅之氏は帝京大ラグビー部の監督。同じ日、明大を31-6で破り関東大学対抗戦で無敵の4年連続5度目の優勝を決めた。「優勝といっても大学選手権に向け、まだまだ課題も多い。めいは初マラソンで手探り状態だったろうが、立派なものだ」とほめた。

 競技は違っても大学ラグビーの名伯楽だけに、メンタル面でいいアドバイスができるだろう。「いや親類として温かく見守っているだけ」。とはいえ、こんな話も。「高3の駅伝はテレビで見たが、強敵をマークし過ぎて5位。悔いが残ったろう。時には自分からかき回すくらいの強い気持ちも必要。あとは心身のバランスを保った練習を…」。

 再来年のリオはともかく、6年後の東京五輪を玲亜は“マラソン適齢期”で迎える。「伯父の方が知名度が高いので負けられない」とか。大学日本一監督にあやかって“日本一”はもとより、世界と戦えるランナーに育ってもらいたい。 (今村忠)

(紙面から)