2014.8.4 05:00

【甘口辛口】真夏の東京五輪は地獄!? 米テレビ局の都合で決まるバカバカしさ

■8月4日

 「トーキョーがこんなに暑いとは思わなかった」「まるでサウナだ」「もう死にそう」…。先日、あるテレビ番組で見た浅草・雷門での外国人観光客へのインタビュー。猛暑にうんざりした表情だったが、6年後のちょうどいまごろは、東京五輪で集まった外国選手や見物客が「話が違う」と言い出すかもしれない。

 五輪立候補ファイルには「晴れる日が多く温暖でアスリートには理想的な気候」とある。確かに晴れは多いが、7月24日から8月9日までの会期中は温暖どころか連日の酷暑は避けられそうにない。地球温暖化が進んで6年後には平均気温がもう少し上がっているかもしれない。どこが理想的なのか。

 冷房の効いた室内競技はともかく、屋外競技は選手はもとより観客にとっても過酷だ。特にマラソンや競歩などは地獄のレースだろう。早朝スタートにしても6時を過ぎると、もう日は高く日差しもきつくなる。遅くとも5時にはスタートしないと熱中症で倒れる選手が続出しかねない。

 かつて1964年の東京が10月、88年ソウルが9~10月と暑さを避けて開かれた。近年の真夏の開催は五輪に大きな影響力を持つ米国のテレビ局の意向とされる。NFLは9月の開幕前、NBAはオフのこの時期がテレビ局には一番都合がいいらしい。よりによって東京が一番暑い時期に、米国のテレビの都合で開くのも考えてみればおかしな話だ。

 IOCとの契約で会期は簡単に変更できないと聞く。しかし、都内で多い日は1日で100人を超す熱中症患者が救急搬送されている現実をIOCは知らないだろう。「選手本位」をうたうなら、会場だけでなく会期の見直しも必要ではないのか。 (今村忠)

(紙面から)