2014.4.7 05:00

【甘口辛口】審判は絶対とはいえ…日本球界でも「チャレンジ」導入無視できない

■4月7日

 「チャレンジ」とは、なかなか面白いシステムだ。ヤンキース・田中将大が米大リーグデビューしたブルージェイズ戦では、「マー君1勝」とともに今季から導入されたチャレンジ制が日本のファンに強く印象付けられたのではないか。アウトと判定されたイチローの内野ゴロがチャレンジでセーフに覆り、逆転につながったからだ。

 ビデオ判定の範囲をストライク、ボール以外のほとんどのプレーに拡大。監督が1回のビデオ審議を要求でき判定が覆った場合はもう1回できる。先月のオープン戦で、自分のプレーで大リーグ初のチャレンジが要求されたブ軍の川崎(現3A)の「時代は変わった」はまさしく“名言”だった。

 イケイケの攻撃中ならチャレンジ要求で、流れを止めてしまう可能性もある。1試合で何回もあることではなく、タイミングは難しそうだ。今回の場合、判定通りならスリーアウトチェンジが二死一、三塁となり、相手投手はリズムを崩されたのかもしれない。タイミングがよく効き目は確かだった。

 アメリカンフットボールのNFLでは、タイムアウト1回分の権利をかけて判定に異議申し立てできるインスタントリプレー制が早くからある。バレーボールでも、1セット2回までのチャレンジが、昨年からワールドリーグなどで導入されている。これも時代の要請で、野球は遅すぎたくらいだ。

 審判は絶対とはいえ、明らかな誤審は球趣をそぐ。「日本でも導入を…」という声は必ず起きるだろう。莫大なカネもかかりそうだが、今回のように結果的に勝負を左右することもあり、と実証されては無視できない。できる範囲内から“チャレンジ”する必要もありそうだ。 (今村忠)

(紙面から)