2014.4.2 05:00

【甘口辛口】五輪強化費年間100億円目標、カネだけでなく日本独自の強化方法を磨きメダルを目指しては

■4月2日

 「東京五輪でブービー賞が新設されるって本当か?」と、知人から電話があった。最下位の1つ上の選手にメダルでなく終身年金という形で与えられるとか。びっくりして「そんなニュース、どこに出ていた」と聞くと「確か東京新聞の『こちら特報部』だった」。これでピンと来た。毎年恒例のエープリルフールものだな、と…。

 読んでみると「国際オリンピック委員会(IOC)が五輪憲章を改正し、行き過ぎた勝利至上主義に歯止めをかけ参加することに意義がある、という五輪精神を取り戻すために賞を新設した」などと、もっともらしく書いている。なるほど、サッと読んだだけではだまされるのも無理ない。

 それはともかく、本物のネタはないかと探したら「東京五輪へ強化費年100億円目標」というのがあった。日本オリンピック委員会(JOC)への国からの補助金は2014年度が26億円だが、来年度以降は国の100%負担で一気に100億円を目標に増額を求めるとか。これはこれでびっくりだ。

 JOCが各競技団体に20年東京五輪でのメダル獲得に必要な強化費について調査したら、こんな額になったとか。どこかの化粧品会社の社長と違い、国が右から左へ全額融通してくれるとは思えないが、東京五輪という錦の御旗の下、さすがに強気ではある。確かにカネも必要だろうが、それこそ勝利至上主義につながっては困る。

 強化費の潤沢さでは世界一といわれるドイツが12年ロンドン五輪(約270億円)で取ったメダル数44個に対し、強化費10分の1の日本は38個。効率のよさなら世界有数だ。カネだけではない日本独自の強化方法に、さらに磨きをかけてもらいたい。 (今村忠)

(紙面から)