2014.3.31 05:00

【甘口辛口】税、医療費の負担増に浮世離れの裏金…全部まとめてエイプリルフールとはいかないものか

■3月31日

 ものみな上がる4月1日を前に、きのうの日曜日はスーパー、量販店などはどこも買いだめ客で混雑したようだ。トイレットペーパーやティッシュペーパー、飲料水など天井に届くほど買いだめし、寝る場所がやっとでも「これで1、2年はもつ」と満足げに話す人をテレビで見た。庶民の生活防衛は涙ぐましい。

 物価だけではない。原則1割に据え置かれていた70歳以上(75歳未満)の医療費の窓口負担も、4月から2割に引き上げられる。「持病の糖尿病で月に1万3000円だった治療費が、2万6000円になる。薬代も上がる。年金が増えることは絶対ないのに、どうすればいいんだ」と嘆く知人の声も聞いた。

 増税分は社会福祉に回ると国民は聞かされていたが、結局は大企業、公共事業のためなのか。社会福祉は物を生産しないから庶民にはおこぼれが回らないらしい。増税を進めたお役人たちは、諸手当が最も充実し一番給料がふくらむ40~50歳代だろう。病院通いの高齢者の暮らしなど実感がわかないのも無理ない。

 折も折、みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品会社社長から8億円融通してもらったという浮世離れしたニュースは、10円の出費も切り詰める庶民感情を思いっきり逆なでした。揚げ句に「大きな熊手を買った」とは恐れ入る。これまで約2億5000万円を10回に分けて返済したそうだが、その金はどう工面したのか。クビをひねりたくなる。

 国会では採決で立ったり、座ったり…。後は居眠りしていても年間2000万円もの給料を取る先生方と、お役人たちで決めた増税で苦しめられるのは庶民だけ。これこそ“エープリルフール”であってほしい、と願うばかりだ。 (今村忠)

(紙面から)