2014.3.29 05:00

【甘口辛口】真央ちゃんの心はどっち? SP高得点で高まる現役続行の機運

■3月29日

 「ハーフハーフ」からどっちの思いに傾いたのか? フィギュアスケート世界選手権の女子SP(27日)で浅田真央(中京大)が世界歴代最高得点となる78・66点をマーク、首位に立った。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなど完璧な演技で、金妍児(キム・ヨナ、韓国)が2010年バンクーバー五輪で出した78・50点を更新した。

 2月19日のソチ五輪のSPでは3つのジャンプをすべて失敗。55・51点という信じられない得点で16位に沈んだ。「自分に重圧を押しつけていた」と呆然自失の状態からフリー演技では見事に復活。世界に感動を与えた。自己新の142・71点をマークし、10人抜きの6位に浮上した。それから約1カ月、真央は「ソチで悔しかったんだ!」と演技中、ずっと心の中で唱えていたという。  昨年4月の国別対抗戦後、一度は今季限りでの現役引退の意向を明らかにした。ソチから帰国した2月25日の会見では引退か現役続行か「ハーフハーフ」と語った。今回の世界選手権SP終了後は「今まで頑張ってきた自分のためにも、いい演技をしようと思った」と、引き際を意識しているような発言もあった。現役続行となれば、2018年平昌五輪を目指すことになる。

 早ければきょう29日のフリー演技終了後にも、去就に関するメッセージを発信する。「SP、フリーと両方、パーフェクトにやり切ったと思えるようにしたい」という浅田真央の視線はどこに向いているのか。ただ、ソチ五輪のフリー、そして世界選手権のSPと浅田真央の滑りは、辛苦の時期を乗り越え、一段レベルアップしたという評価がある。辞めるのはあまりにも惜しい…。 (植村徹也)

(紙面から)