2014.2.12 12:00

寒さに負けず“鬼退治”大成功 魚影の濃さ抜群!鬼カサゴ

“中鬼”ゲット!白身で上品な味を食するのは釣り人の特権?=三浦半島・城ケ島沖

“中鬼”ゲット!白身で上品な味を食するのは釣り人の特権?=三浦半島・城ケ島沖【拡大】

 依然として厳しい寒さに見舞われている。かじかむ手で小さな餌を刺すのは大変だ。何かないか…あった! 鬼カサゴ。サバの切り身なら大きいだけにハリ付けは楽だし、鍋の具材としても一級品。立春は過ぎたが、ちょっと遅めの“鬼退治”とばかり、神奈川県三浦市・三崎『佐円丸』から城ケ島沖に出た。

“中鬼”の数釣り? といううれしいシーズンだ

 “コツン”。寒風の中で竿先が小さく振動した。城ケ島沖の水深120メートル前後。大きく上下動を繰り返す船上で、集中していないと見過ごしてしまうほどのアタリ。しかし、そのアタリは次の瞬間“グッグッ”とはっきりしたものになり、さらにはグイッと力強さを見せた。ゆっくり、大きくきき上げる。曲がった竿先が確実に獲物の存在を伝える。リーリングの途中も竿を叩くような暴れ方で、700グラム前後の“中鬼”が浮いた。釣り始めて1時間20分が経過していた。

 寒い。遠くの山々の雪化粧がくっきりと目に飛び込んでくる。かじかむ手に息を吹きかけて竿を握り、ひたすら誘い続けた。そして手にした1尾。それは“福”を運ぶ赤い使者だった。

 刻々と変化する水深に集中して対応する。ジワッと竿先がモタれた。ひと呼吸置き、大きく誘い上げる。ググッ。電動のスイッチを入れるとガクンガクン。抵抗の限りを尽くして、850グラムが青い水面にポコッ。気を良くして攻める。岩浦一夫船長も「適度に潮も流れている。条件は悪くない」と後押しだ。550グラム、350グラム、600グラムと粘り強く追加する。

 「おっ、いい引きだ!」と右舷ミヨシで声が出た。短竿が激しく振動している。「300グラムの小型1尾で終わるのかと心配したよ」といいながら、800グラム前後を豪快に抜き上げた。直後に700グラム級を追加して、前半の渋い表情が一気に明るく輝いた。

 グイッ。6尾目は底から60、70センチのタナをしつこく取り直し、餌をアピールして食わせた。またしても700グラム前後の“中鬼”だ。7尾目は600グラム級。「今日は大鬼は留守のようですね」と隣の釣り人。確かに“中鬼”の数釣り模様。それでも750グラム級でダメを押すと、してやったり!と胸中で喝采を叫んでいた。足元の緑のオケの中で、8尾の赤い鬼が悔しそうに?見上げている。鬼退治、大成功!(田中博典)

 ★今シーズンの状況 この日の成績でもわかるように、500~900グラムの“中鬼”がメーンのシーズンだ。船長も「1キロ以上の“大鬼”も交じるが、中型の数釣りという日が多い」と分析する。さらに「小~中型の魚影は濃い」(船長)と続けた。アタリの数が多いだけに、釣り人にとってはうれしいシーズンになっている。

 船宿支給の餌はサバの切り身。この日は他に「アナゴの皮」も使ったが、サバほどのアタリはなかった。餌で迷うより、竿を手に持って丹念に誘いを入れる方が効果は大だろう。

ガイド

〈船宿〉サンスポ推薦=三浦市・三崎『佐円丸』(電)046・881・7627〈交通〉京浜急行・三浦海岸駅下車。事前連絡で送迎有り。マイカーは横浜横須賀道路・衣笠ICから三浦縦貫道に入り、終点の長井ICで下り、城ケ島方面に約15分〈乗合料金〉餌(サバの切り身)と氷付き9000円。午前7時出船。毎月第2、第4金曜日は定休。

(紙面から)

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