形式変更で伝統のデビス杯にも新たな時代…錦織ら強力布陣で上位目指す

甘口辛口

 ■8月19日 118年続く伝統の大会が、大モデルチェンジに踏み切った。国際テニス連盟(ITF)は16日の年次総会で、主催する男子国別対抗戦、デビスカップ(デ杯)の大会方式を2019年から改める決議案を7割以上の賛成多数で承認した。

 米国の32回に次ぐ28回優勝の豪州や英国、ドイツなどが反対した新方式は、来年2月に24チームによる予選を行い、勝った12チームが11月に集まって1次リーグと決勝トーナメントを一気にやり、優勝国を決める。現行の5セット制単4試合、複1試合は、3セット制の単2試合、複1試合に減る。

 2月は真夏の豪州で四大大会第1戦の全豪を戦った後の端境期。11月はシーズン最後を飾るトップ8人によるツアー選手権の終了後。現役選手には好評のようだ。伝統と格式は四大大会と並ぶデ杯だが、ツアー日程の合間に5セットマッチがある現行方式は負担が大きく、名誉とはいえトップ選手が出続けることは難しかった。

 改革は楽天の三木谷浩史会長兼社長が支援し、サッカーのスペイン代表DFジェラール・ピケが創業した投資グループに25年総額30億ドル(約3300億円)もの資金を提供して実現。思惑通りいけば「テニスのW杯」が毎年あることになる。

 日本は9月14~16日に大阪・靱(うつぼ)TCで行われるボスニア・ヘルツェゴビナ戦に勝てば来年2月の予選でシード国になれる。単では錦織圭、杉田祐一、ダニエル太郎の3人がトップ100にいて、課題だった複も昨年内山靖崇とのペアで楽天ジャパンOPを制したマクラクラン勉が世界ランク24位まで上がってきた。形は変われど伝統のデ杯。初めてのお祭りに、顔は出しておきたい。 (親谷誠司)

Read more