高校野球のタイブレーク導入で生まれた新たなドラマ…節目の大会で導入した高野連の柔軟な対応

甘口辛口
12回終了で、タイブレークを知らせるバックスクリーン=甲子園球場(撮影・水島啓輔)

 ■8月10日 「やっと」というか「早くも」というか。高校野球の甲子園大会で、初めてタイブレークが適用された。新時代に突入したのは6日の旭川大高-佐久長聖。延長十四回表、無死満塁から二ゴロの間に奪った1点を守った佐久長聖が歴史的勝利を収めた。

 延長十三回以降、攻撃を無死一、二塁から始めるというルール。初めて導入された今春のセンバツでは実現しなかった。過去のデータから各大会1試合あるかどうかだったので、適用1号は“いい頃合い”だったかもしれない。

 ネット上では「納得できない」「意外と面白い」など感想はさまざまだったという。小欄の感想は「新制度の導入によって新たなドラマが生まれた」。歴史や伝統があればあるほど変化への抵抗は大きいはず。時代の変化と捉え、節目の年(センバツ第90回、夏第100回)に導入した高野連の柔軟な対応が生んだ新たなドラマだった。

 伝統と歴史がありながら変化を厭わない。1300年近い歴史を誇る神田明神(東京都千代田区)は、その筆頭格といえる。登場人物の一人が同神社の巫女(みこ)という設定を受け入れ、人気アニメ「ラブライブ!」のコラボを実施したと思えば、一昨年から始めた「納涼まつり」(今年は10~12日)では、アニソン(アニメソング)盆踊りや、氏子地域である秋葉原のメイドによる打ち水イベントを敢行している。

 「宮司(神社の長)は『伝統は守るものではなくて作るもの』と常々話しています。納涼まつりも時代に合わせた行事として神社の伝統になれば」と神職の加藤哲平さん。きょうのアニソン盆踊りにはTRFのDJ KOOが登場。江戸の総鎮守で新たなドラマが生まれそうだ。(鈴木学)

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