2021.5.8 12:00

【球界ここだけの話(2317)】恩師が語る阪神D2位・伊藤将司という男

【球界ここだけの話(2317)】

恩師が語る阪神D2位・伊藤将司という男

特集:
2021新人情報
サンスポ記者の球界ここだけの話
1年目から活躍する阪神・伊藤将司

1年目から活躍する阪神・伊藤将司【拡大】

 阪神のドラフト2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=が登板を重ねるごとに存在感を増し、周囲の評価も急上昇している。2月の沖縄・宜野座での1軍キャンプから実戦でアピールを続け、開幕ローテをつかんだ。プロ初先発となった3月31日の広島戦(マツダ)でこそ白星はつかなかったが、2試合目の4月7日の巨人戦(甲子園)で初勝利を挙げると、さらに同24日のDeNA戦(同)ではプロ初完投を達成。首脳陣からの信頼を確かなものにした。

 そんな左腕をプロへと送り出したJR東日本の浜岡武明監督は「昨年の1年間で“いい投手”から“勝てる投手”に成長した」と話す。

 昨年はコロナ禍の影響もあり、練習が制限され、対外試合も予選を含む都市対抗だけ。その中でもエースとしての振る舞いが印象的だったという。「紅白戦や日々の練習を含めて、彼の野球への姿勢からエースとしての自覚が伝わってきた。誰よりも練習して、声を出して引っ張るというタイプではなかったけど、ここぞというときの集中力が他の選手とは違っていた」。

 グラウンド外では天然な性格もあって職場の同僚からも好かれていた。「上司とか、同僚にかわいがられていたみたいだし、コミュニケーション能力は高いからね」と浜岡氏は人間性も評価している。

 また、国際武道大の恩師、岩井美樹監督は投手としての伊藤将の武器をこう説明する。

 「彼のいいところは球の初速と終速の差がほとんどないこと。いくら150キロ、160キロを投げることができても、その差があったらポカンと打たれてしまう。そういう面では伊藤は切れのあるいい球を投げるし、だから140キロ台の真っすぐでも空振りがとれる」

 マウンドでは制球よく、テンポよく投げて試合を作れるような計算できる投手だが、ひとたびグラウンドから離れれば愛されキャラという一面も持つのが、伊藤将司というルーキーだ。(織原祥平)