2021.5.5 12:00

【球界ここだけの話(2314)】銚子商OBの木樽正明さんが明かす ライバル校の習志野とは?

【球界ここだけの話(2314)】

銚子商OBの木樽正明さんが明かす ライバル校の習志野とは?

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ロッテOBの木樽正明さん。銚子商時代は甲子園で準優勝投手となった

ロッテOBの木樽正明さん。銚子商時代は甲子園で準優勝投手となった【拡大】

 4月に千葉県銚子市内でロッテOBの木樽正明さん(73)を取材した。銚子商時代に本格派右腕として1965年夏の甲子園で準優勝。習志野市内に在住している現ロッテ担当の記者は、どうしても聞いておきたいことがあった。

 --習志野高校はどういう存在ですか

 「銚子商にとって最大のライバルですよ。われわれのとき(3年時)は春に習志野に負けて、その悔しさがあって、習志野を倒さないと甲子園に行けないと。それで猛練習して、夏に(東関東大会直前の千葉代表決定戦で)5対0で勝った」

 高校野球で千葉勢は夏に3度の全国制覇を果たしている。内訳は習志野が2度(67、75年)、銚子商が1度(74年)。春は優勝していない。

 木樽さんが準優勝した2年後の67年に、習志野が県勢初の全国制覇。銚子商が74年に初優勝すると、負けじと翌75年に習志野が小川淳司投手(現ヤクルトGM)を擁し、2度目の優勝を成し遂げた。74、75年と千葉勢が2年連続で夏の甲子園優勝。「野球王国千葉」といわれるゆえんだ。

 県内での対戦は「勝ったり、負けたりしている。習志野が(甲子園に)出たら、次に商業が出る。銚子商と習志野といったら、千葉の早慶戦みたいなものだね。プロ野球でいったら巨人対阪神」。千葉の高校野球ファンにとっては屈指の人気カードといっていい。

 実は昨年、習志野市から講演を依頼されたという(コロナ禍で延期)。木樽さんは「体育指導員への講演だった。銚子出身の木樽といったら、習志野からすれば甲子園出場を阻まれた憎き奴なんだ。だが“だからこそ、興味を持っている”といわれてね」と快諾した。

 高校時代に習志野としのぎを削ったが「私が習志野市民を敵視しているわけではないし、ある程度の年が過ぎると親しみもわくしね」と互いに実力を認め合う“戦友”の存在になっている。

 私学勢が台頭して久しい千葉の高校球界。だが夏の甲子園出場回数になると、銚子商が最多の12度を誇り、続いて習志野が9度。習志野は19年に春夏連続で甲子園に出場した。一方の銚子商は、05年夏を最後に聖地から遠ざかっている。

 木樽さんは14年4月に故郷の銚子市へ戻り、今年で8年目になる。現在は18年にオープンしたスポーツ宿泊施設『銚子スポーツタウン』のアドバイザーとして精力的に活動。古豪復活を楽しみにしている。(山口泰弘)