2021.5.3 10:00

【イナミの目】知らない間に定着した「積極的休養」 あまり好きではないが…

【イナミの目】

知らない間に定着した「積極的休養」 あまり好きではないが…

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イナミの目
阪神タイガース連載
2日の広島戦に勝利しタッチを交わす大山(左)と佐藤輝

2日の広島戦に勝利しタッチを交わす大山(左)と佐藤輝【拡大】

 阪神・矢野監督が「積極的休養」なるカードを切った。休養に「積極的」「消極的」があるのかわからないが…。知らない間に便利な言葉が定着してしまった。

 2日の広島戦で大山をスタメンから外し、「4番・三塁」に佐藤輝を入れた。開幕30試合目の決断だった。こちらの予想では糸原か梅野に休日を設けるものだと思っていただけに、この選択は意外だった。

 日本ハムは新型コロナに7選手が感染し、2日の西武戦、3日から敵地でのロッテ3連戦の計4試合が延期となった。また都内で行われていた東京五輪の男子柔道代表選手による強化合宿が、参加者に陽性判定が出たため、急遽中止となった。医療機関の指示を仰ぎ、細心の注意を払い、的確な対処をしても、阪神が同じ状況に直面する危険性はある。

 罹患せずとも発熱者が出ただけでイベントができなくなる可能性もある。それが現実。休養が防止策に直結するとは思わないが、陽性者が出て、チーム運営に苦労したヤクルトや巨人を思うと、体調管理が、今まで以上に鍵を握ることになる。

 4番にまで適用される「積極的休養」というフレーズは好きではないが、首脳陣の眼力が問われることは間違いない。

稲見 誠(いなみ まこと)

 1963年、大阪・東大阪市生まれ。89年に大阪サンスポに入社。大相撲などアマチュアスポーツを担当し、2001年から阪神キャップ。03年、18年ぶりのリーグ優勝を経験した。現在は大阪サンスポ企画委員。