2021.5.3 23:11

昌平高校のドラフト候補・吉野が8球団スカウトの前で通算48号/春季埼玉大会

昌平高校のドラフト候補・吉野が8球団スカウトの前で通算48号/春季埼玉大会

一回に左越えの2ランを放った吉野。8球団のスカウトの前で長打力を発揮した(撮影・赤堀宏幸)

一回に左越えの2ランを放った吉野。8球団のスカウトの前で長打力を発揮した(撮影・赤堀宏幸)【拡大】

 春季高校野球・埼玉大会(3日、大宮公園)準決勝2試合を行い、浦和学院、花咲徳栄が決勝進出を決めた。浦和学院に敗れた昌平だが、今秋のドラフト候補に挙がる吉野創士外野手(3年)が高校通算48本塁打とする2ランをマーク。視察した8球団のスカウトに右のスラッガーとして実力の高さを印象付けた。

■一回にいきなり左翼席上段に

 一回1死二塁、浦和学院・三奈木のスライダーに反応した昌平の3番・吉野は、打った瞬間それと分かる打球を左翼席上段に運んだ。

 「外(角)のスライダー。前の真っすぐをファウルにしていて真っすぐに張っていたけど、態勢を崩されても自分らしく拾うバッティングができた」

 4月25日の狭山清陵戦に続く高校通算48本塁打。コロナ禍で実戦機会が減っていることを考えれば破格の数字だ。持ち前の大きな弧を描く力強いスイングで、強豪相手にインパクトのある一発を記録した。

 指導する黒坂監督は、社会人のシダックス時代に、野村克也監督(故人)のもとで外野手としてプレー。「準備」を常に怠らない姿勢を選手たちに教え続ける。身長186センチ、体重79キロの吉野には日本を代表する外野手、広島・鈴木誠也をイメージさせているという。

■スカウトからは「リストが柔らかい」

 スタンドにはプロ8球団の関係者が視察に訪れた。ロッテ・榎チーフスカウトは「長打力のある右打ちの野手として注目している。(千葉・浦安出身で)マリーンズジュニアのメンバーでもあったし、リストが柔らかい」。広島・尾形スカウトは「昨年の井上(花咲徳栄→ソフトバンクD1位)とは違うタイプだが、今年右打ちの高校生で飛ばす力を持った選手はそんなにいない」とリストに上げる。

 試合は浦和学院の驚異的な粘りの前にサヨナラ負けを喫した。ただ、上限5000人のスタンドのファン、スカウト陣に『埼玉の大砲』として十分過ぎるほどの衝撃を与えたのは間違いない。(赤堀宏幸)

吉野 創士(よしの・そうし)

2003(平成15)年10月27日生まれ、17歳。千葉・浦安市出身。小学4年で野球を本格的に始め、富岡中時代は硬式の東京城南ボーイズで遊撃手。昌平高では昨夏の代替大会で準優勝、昨秋の埼玉大会で優勝した。目標の選手は楽天・浅村栄斗内野手。186センチ、79キロ。右投げ右打ち。