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【Deep Baseball】プロ野球初の試み 西武「無料抗体検査」

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プロ野球初の試み 西武「無料抗体検査」

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球団職員をモデルとして行われた抗原検査の様子(撮影・尾崎修二)

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 変異株の猛威で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、西武はプロ野球で初めての試みとして18日のソフトバンク戦(メットライフ)で、入場者に対して新型コロナウイルスの抗体検査を無料で実施した。感染リスクを分析し、適切な感染症対策につなげることを目的に、医療系IT企業「アルム」(本社・東京都渋谷区、代表・坂野哲平)と共同で行った。25日の巨人-広島(東京ドーム)でも同様の取り組みが予定されている。(取材構成・東山貴実)

 東京五輪が有観客で開催された場合に、観客に対して導入も検討されている抗体検査。その“前段階”ともいえるプロ野球で初めての試みが、18日のメットライフドームで実施された。

 西武の居郷肇球団社長は「依然として感染拡大の不安が払拭されない状況で、ファンの皆さまが安全、安心に野球観戦をお楽しみいただける環境を整えたいとの思い」と話した。今回の試みは医療系IT企業「アルム」と共同で、入場券を購入した希望者を対象に、新型コロナウイルス感染歴などを調べる抗体検査を事前に無料で実施。メールで案内を送付し、趣旨に同意すればアルムが開発した健康観察もできる専用アプリ「MySOS」をダウンロードでき、試合の10日前から体温などが入力できる。また同時に、採血針で指先から少量の血液を採取するタイプの検査キットが自宅に送られた。

 今回の希望者は544人。抗体検査で「陽性」判定となった人、体調の変化が認められた人、さらに無作為で何人かに次段階としてPCR検査が勧められ、計51人が受検した。また、PCR検査を受検できなかった来場者13人は当日に抗原検査を受検。PCR、抗原検査で「陽性」と判定された場合は入場できない(チケット代金は全額払い戻し)が、今回は全員が「陰性」だった。当日に検査を受けた37歳の男性ファンは「球団の取り組みなので、ファンとして協力したかった。それに『自分はコロナは大丈夫』と思っていても不安なので。個人で受検する経済的負担を考えれば、無料で受検できるというのも大きいですね」と話した。

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