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ヤクルト・奥川、球団30年ぶり2桁被安打でプロ1勝 中断にも負けず粘投5回5失点

ヤクルト・奥川、球団30年ぶり2桁被安打でプロ1勝 中断にも負けず粘投5回5失点

奥川は五回、初めて三者凡退に封じた

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 右肘をしなやかに振り下ろす動作は野球に通じる。「振る右腕を柔らかく使えるようになりましたし、踏み込む左足もスマッシュの形から来ています」。小学2年生で野球を本格的に始めてからは「野球だけではなく、勉強もしっかりやりなさい」と母に言われ、高校球児だった父・隆さんとも特訓。記念のウイニングボールは「両親に届けたい」とハッキリと答えた。

 「今日は助けてもらった。チームを助けられるような投球をたくさんできるように頑張っていきたい」。座右の銘は星稜高の部訓『耐えて勝つ』。さまざまな重圧、とどろく雷鳴にも耐えてつかんだ初白星。未来のエースが最初の一歩を踏み出した。(横山尚杜)

◆高津監督「僕もうれしい」

 2019年秋のドラフト会議で3球団競合の末に、奥川の交渉権を引き当てた高津監督は「喉から手が出るほどほしかった1勝。僕自身もちょっとうれしいです」と目尻を下げた。一回に4失点したが「奥川に勝たせたいという雰囲気があった。間違いなくエースに育てないといけない、間違いなくエースになってもらわないと困るのが奥川」。今後、中10日前後の間隔を空けて登板させる方針だ。

◆ヤクルト・奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)という男

 ★生まれ 2001(平成13)年4月16日生まれ、19歳。石川県かほく市出身。

 ★球歴 星稜高で甲子園に2年春から4季連続出場。3年夏の3回戦(対智弁和歌山)で23三振を奪うなど、準優勝に貢献。20年D1位でヤクルト入団。

 ★好きな食べ物 すし。特に好物はエビとバイ貝、白エビの天ぷら。

 ★こだわりの朝食 体に気を使って毎朝、同じメニューを食べる。キャンプ中は白米とみそ汁、目玉焼きなどの卵料理、サラダチキン、トマト、フルーツヨーグルトなど。

 ★座右の銘 星稜高・山下智茂名誉監督の教えであり、野球部訓の「耐えて勝つ」。

 ★人柄 高校時代は「一度も他人に怒ったことがない」。一方で自身へのハードルは高い。納得ができない投球をすると「心の中ではイライラしています」。

 ★成績 今季は2試合の登板で1勝1敗、防御率7.20。通算3試合で1勝2敗、防御率9.75(8日現在)。

 ★サイズなど 184センチ、82キロ。右投げ右打ち。独身。年俸1600万円。背番号11。

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