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ヤクルト・奥川、球団30年ぶり2桁被安打でプロ1勝 中断にも負けず粘投5回5失点

ヤクルト・奥川、球団30年ぶり2桁被安打でプロ1勝 中断にも負けず粘投5回5失点

ウイニングボールを手に満面の笑みを浮かべる奥川。3度目の先発で初白星をゲットした。左は高津監督 (撮影・今野顕)

ウイニングボールを手に満面の笑みを浮かべる奥川。3度目の先発で初白星をゲットした。左は高津監督 (撮影・今野顕)【拡大】

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 (セ・リーグ、ヤクルト11-7広島、3回戦、ヤクルト2勝1敗、8日、神宮)星稜高から入団2年目のヤクルト・奥川恭伸投手(19)が8日、広島3回戦(神宮)に先発登板し、5回5失点でプロ初勝利をマーク。10安打を浴び、雷雨で試合が中断する悪条件も重なったが、3度目の登板で節目の白星を飾った。2桁安打を喫しての初勝利は、球団では1991年の高津臣吾(現監督)以来30年ぶり。チームは11-7で勝ち、勝率を5割に戻した。

 ウイニングボールを受け取ると、ホッとした表情を浮かべた。困難を乗り越え、奥川が3度目の先発登板でプロ初勝利。初のお立ち台で声を張り上げた。

 「野手の皆さんにたくさん点を取っていただいて、初勝利を挙げることができた。うれしい気持ちでいっぱいです」

 一回は3番・西川から5安打を浴び、いきなり4失点。その裏に味方打線が追いつく。だが二回先頭、中村祐の2球目を投げ終えた後に雷雨が激しくなり、54分間の中断を余儀なくされた。

 「一回の4失点で大敗してもおかしくない状況から、4点を取ってもらった。再開からもう一度先発するつもりで、気持ちを入れ直しました」

 7-5の五回には、本塁打を含む2安打を許していた4番・鈴木誠を147キロの直球で空振り三振に仕留めた。最速148キロで、5回10安打5失点。2桁安打を喫して初勝利を挙げた球団の投手は1991年の高津臣吾(現監督)以来だった。

 昨年11月10日のプロ初登板(対広島)は三回途中5失点。友人、知人から励ましのメールが多く届く一方で、投球に関する厳しい指摘もあり「誰とも会いたくなくなりました」と塞ぎこんだ。それでも「この先で抑えれば評価は変わるし、結果を出さないと。今は何を言っても負け惜しみになる」と必死に切り替え、初白星にこぎつけた。

 最速154キロを誇る快速球の原点は、幼少期に母・真由美さんと羽根を打ち合ったバドミントンだ。奥川は社会人チームの選手だった母に連れられ、近所の体育館で夢中でラケットを振った。

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