2021.4.9 05:01

ヤクルト・奥川、小野寺2軍投手コーチと二人三脚 「焦らなくていい」を心に

ヤクルト・奥川、小野寺2軍投手コーチと二人三脚 「焦らなくていい」を心に

小野寺コーチ(左)は昨季、二人三脚で奥川を指導した =昨年2月22日撮影

小野寺コーチ(左)は昨季、二人三脚で奥川を指導した =昨年2月22日撮影【拡大】

 (セ・リーグ、ヤクルト11-7広島、3回戦、ヤクルト2勝1敗、8日、神宮)プロ初勝利を挙げたヤクルト・奥川恭伸投手(19)を二人三脚で指導した小野寺力2軍投手コーチ(40)が、ここまでの育成過程の一端を披露。昨季はフォームの修正や下半身の強化などに時間を割き、投球数なども管理した。

 昨年2月、宮崎・西都での2軍キャンプ。右肘の炎症から復活を期す奥川に、小野寺2軍投手コーチが寄り添った。「焦らないように」と日々の状態をチェック。7月に奥川が軽い上半身のコンディション不良を訴えた際も、すぐにストップをかけた。

 小野寺コーチは1年を通じて(1)右肘の負担を減らすため、投球時にフォロースルーを止めない(2)ウエートトレーニングなどで下半身を強化し、上体への負荷を減らす、の2点を徹底させた。投球数やイニング数なども育成プログラムに沿って管理。慎重に育てた。

 今春のキャンプ。1軍に同行した奥川の練習メニューの作成を、高津監督から委ねられた。

 「『焦らなくていい』という言葉をいただいていた。1軍の雰囲気に慣れながら状態を上げられるようにメニューを組みました」

 初のブルペン入りはキャンプ2日目。2クール目まではスローペースで調整させた。主力投手が実戦登板を重ねる中、奥川の目標はキャンプ中に打撃投手を務めること。小野寺コーチが明かす。

 「本来ならキャンプで球数を増やして、(試合に)投げられるという準備が必要だが、まずは投げられなくならないようにという部分が最初にあった。ちょっと優しめではあったけど、そのキャンプを乗り越えたのが大きかったと思う」

 奥川は修正法も身につけていた。3月の中日戦で神宮のマウンドの硬さに適応できず、フォームを崩しかけた。「寮で会って少し話をしたけど、本人が分かっている。自分の中で解決できるようになった」と小野寺コーチ。この日も序盤に乱れたが、五回は三者凡退に封じた。成長途中の右腕は、あらゆる経験を糧にする。(横山尚杜)

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