2021.4.9 07:30

【小早川毅彦のベースボールカルテ】パ左腕3人、楽天D1位・早川&ロッテD1位・鈴木&オリックス2年目・宮城に注目

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

パ左腕3人、楽天D1位・早川&ロッテD1位・鈴木&オリックス2年目・宮城に注目

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小早川毅彦のベースボールカルテ

 開幕から2週間。例年以上に新人を含む若手の活躍が目立つ。中でも、体格も投球スタイルもよく似たパ・リーグの左腕3人に注目している。

 ドラフト1位の楽天・早川(早大、写真左)とロッテ・鈴木(法大、同中央)は東京六大学リーグ戦で見ていたので、このくらいはやるだろうと思っていた。

 もう一人はオリックスの昨年の1位・宮城=同右。4日の楽天戦で早川に投げ勝ち、早くも2勝目を挙げた。沖縄・興南高から入団1年目は少しぽっちゃりしていたが、筋肉がついたのか、体が締まった。150キロ近い真っすぐとスライダー、チェンジアップで緩急をつける投球術は、大卒の2人に引けを取らない。

 ローテーション通りなら、3人とも11日に登板予定。早川はソフトバンク戦で早大の先輩、和田と投げ合う。3人の直接対決が見られるように、このまま日曜日の登板が続くことを願う。

 セ・リーグでは、広島・栗林(トヨタ自動車)が抑えに起用された。本来は先発型だろうが、ストライクゾーンで勝負できる球と、強い精神力があるから抑えも務まる。

 野手は、阪神・佐藤輝(近大)とDeNA・牧(中大)が開幕スタメンに名を連ねた。佐藤輝はキャンプ、オープン戦と注目されて、精神的にも肉体的にも疲れがたまった状態で開幕。今は三振が多いが、周囲の雑音は気にしなくていい。

 佐藤輝が“剛”なら、牧は“柔”。懐が深く、球が勝手にポイントに吸い込まれていくようで、どのコースにもバットがスムーズに出る。佐藤輝より場慣れしているようにも感じる。よくドラフト2位まで残っていたものだと、改めて思う。

 西武・渡部(桐蔭横浜大)は主力のけがで昇格し、3打席目に初本塁打を放った。体の使い方がうまく、バランスを保ったきれいなスイングが特長。絶対に転ばない“だるま”のようだ。三振が多いのは、まだプロのスピードへの戸惑いと緊張のせいだろう。慣れるまで、我慢して使いたいと思わせる魅力がある。

 首脳陣が若手を起用する背景には、コロナ禍の影響で外国人選手の来日が遅れたこともある。外国人選手が合流しても、現在のポジションを守れるような活躍を期待したい。(本紙専属評論家)