2021.4.9 12:00

【球界ここだけの話(2289)】“球界の俳人”ロッテ・山口が一軍デビュー

【球界ここだけの話(2289)】

“球界の俳人”ロッテ・山口が一軍デビュー

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
ロッテ・山口航輝

ロッテ・山口航輝【拡大】

 なんともユニークな選手が一軍デビューを果たした。ロッテ・山口航輝外野手。今季からロッテ担当の記者は、一方的に“球界の俳人”とニックネームをつけた。

 山口が13歳のとき、伊藤園主催「おーいお茶 新俳句大賞」に応募した俳句「ラグビーの 選手の体 湯気が立つ」が佳作特別賞を受賞した。

 明桜高(現ノースアジア大明桜高)から入団3年目の20歳。右の大砲候補として開花が期待されている今季、2月の沖縄・石垣島キャンプから注目し続けていた。今まで披露してくれた俳句は3句。すべて開幕前だ。

 まずキャンプ中の2月9日。フリー打撃で左腕の山本大貴投手(25)と対戦して、中越えを含む3本塁打を放った。居残り特打を終えた後

 「下半身 鍛えまくって 膝笑う」

 続いてオープン戦3月11日の楽天戦(静岡)。オープン戦初アーチを放った後

 「三月は 桜も咲くぞ 僕も咲く」

 最後はシーズン開幕前日の3月25日。開幕カードのソフトバンク戦に向け、敵地ペイペイドームで初の開幕1軍入りについて取材した後

 「開幕だ 玄界灘で 大暴れ」

 翌26日の開幕戦は「5番・DH」でプロ初出場初スタメン。六回のプロ3打席目に、ソフトバンク先発の石川から左前打を放ち、うれしいプロ初安打を記録した。

 まだ1軍公式戦で勝利のヒーローになっておらず、開幕後は得意の一句を聞けていない。だが、山口の頭の中では、活躍後に詠む一句を考えているに違いない。

 あくまで野球最優先。だが、プレーに支障をきたさない程度で、今後も詠んでもらいたいと思っている。まずは持ち味のフルスイングでプロ初本塁打。プロ野球選手としての華々しい活躍と俳句で、ファンを魅了し続けてほしい。(山口泰弘)