2021.4.8 23:21

【八木裕 神眼スコープ】12戦終えノーアーチ4番・大山よ「タイミングを大きく取り過ぎるな」

【八木裕 神眼スコープ】

12戦終えノーアーチ4番・大山よ「タイミングを大きく取り過ぎるな」

特集:
大山悠輔
阪神タイガース連載
9回、見逃し三振に倒れた阪神・大山=甲子園球場(撮影・松永渉平)

9回、見逃し三振に倒れた阪神・大山=甲子園球場(撮影・松永渉平)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神0-3巨人、3回戦、阪神2勝1敗、8日、甲子園)阪神は巨人の先発・高橋に八回途中2安打無失点と好投を許し、今季2度目の零封負け。打線が10奪三振と粘投した先発・秋山拓巳投手(29)を援護できず、連勝は「4」でストップした。3点を追う九回無死二塁でも見逃し三振に倒れるなど4打数無安打、12戦を終えノーアーチの4番・大山悠輔内野手(26)へ、球団OBの八木裕氏(55)=本紙専属評論家=は「タイミングを大きく取り過ぎないこと」と提言した。

◆バックスイングをコンパクトに完成させた方がいい

 ここまで本塁打が出ていないということは、本来の打撃、調子ではないということは確かだ。惜しい内容の凡打もあるとはいえ、今季の大山は全体的に打ち損じも、タイミングが合っていない打席も多い。この日の試合前練習でも矢野監督が直接指導をしていたが、チームが好調な中でも、大きな心配事になってしまっている。当然、4番でもあるし、早く調子を取り戻してもらわないと得点力が上がってこない。

 早く用意をしたいという意識があるのだろうが、現状の打撃を見ていると、タイミングを大きく取り過ぎているように思う。そこから慌てて打ちに行くような形になってしまって、バットを早く出さないといけない、ストレートに詰まらないように早くバットを振らないといけない-となってしまっている印象を受ける。そして前の(左)肩が先にパッと動いて、どうしてもドアスイングのようになる。肩のラインが先に回ってしまえば、バットのしなりもつかえない。“タイミングを大きく取る”という1つのもので、2つ悪いものが出てきてしまっている。

 「用意を早くする」というのは本来、バックスイングを早く取って、打てるポジションにすぐに入れるような形にすることだ。だから、いつもピッチャーがクイックで投げているくらいのイメージで、バックスイングをコンパクトに完成させた方がいい。「タイミングを大きく」ではなく、その形をまず大事にしてほしい。

 4番の4打数無安打が敗戦に直結することは間違いない。だが、この日の高橋は簡単に打てる投球ではなかったこともまた事実だ。巨人が“緊急事態”という中で、いい形で2試合を取ったわけだから、どうしても3つほしかったところはある。だが、悪かったわけじゃなくて、これからも2勝1敗で戦っていくんだというケジメがつけられたらいい。悲観する必要はない。チームはいいスタートを切ることができた。あとはこの間に、大山がいい形を取り戻すことだ。(本紙専属評論家)

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