2021.4.8 05:02

阪神D1位・佐藤輝、激走内野安打「変なヒットだった」 八回には美技

阪神D1位・佐藤輝、激走内野安打「変なヒットだった」 八回には美技

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佐藤輝明
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ドドドドドッ! 佐藤輝が巨体を揺らしながら、激走! 打線に火をつけた(撮影・松永渉平)

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 (セ・リーグ、阪神7-1巨人、2回戦、阪神2勝、7日、甲子園)187センチ、94キロの巨体が揺れる。大きくバウンドした白球には脇目も振れず、D1位・佐藤輝(近大)は一心不乱に一塁ベースを駆け抜けた。同期の一番星につながる執念の激走-。大きな身体を目いっぱい躍動させ、甲子園をわかせた。

 「変なヒットだったので、次はちゃんと打てるように頑張ります」

 苦笑いを浮かべたが、ヒットはヒットだ。先頭で迎えた1-0の四回。近大の先輩・畠の初球、135キロに食らいつくと、打球は大きく跳ねて遊撃手の手前へ。全力疾走で内野安打をもぎとり、貴重な追加点のホームを踏んだ。勝負を決めた猛攻の口火を切った。

 続く五回は三塁線に転がったボテボテの当たりに再びの全力疾走で2本目の内野安打。プロ初の2試合連続安打、そして3月27日のヤクルト戦(神宮)以来のマルチ安打をマークすると最後は守備で魅せる。八回2死三塁の場面。大城の打球は低い弾道で右翼を襲った。猛チャージをかけたルーキーは、迷わずスライディングし、最後はすくい上げるように白球を好捕。筒井外野守備走塁兼分析コーチと日々取り組んでいる守備特訓の成果を発揮し、スタンドからは大きな拍手が送られた。

 走って、打って、守ってと大活躍のドライチ。右翼から見つめたのは、D2位・伊藤将(JR東日本)の力投だった。

 「いっぱい三振とっていて、こっちも見ていて楽しいというか、安心していました」

 プロ初勝利を目指して腕を振る同期の姿は、頼もしくもあり、刺激にもなる。「ナイスピッチングだと思います!」。まるで自分のことのように、喜びを爆発させた。

 「きょうのヒットをきっかけに、ここからしっかり(状態を)上げていけるように頑張ります」

 次は、会心の当たりで同期を援護してみせる。自慢のパワーでアーチを描き、ともにお立ち台で喜びを分かち合う。(原田遼太郎)

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