2021.4.6 12:00

【球界ここだけの話(2286)】選抜優勝を果たした東海大相模・門馬監督の親子の絆

【球界ここだけの話(2286)】

選抜優勝を果たした東海大相模・門馬監督の親子の絆

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サンスポ記者の球界ここだけの話
東海大相模・門馬敬治監督(左)と優勝旗を手にする次男・功

東海大相模・門馬敬治監督(左)と優勝旗を手にする次男・功【拡大】

 高校野球の選抜大会が1日に閉幕した。2年ぶりの開催で優勝したのは10年ぶり3度目の栄冠となった東海大相模だった。

 就任22年目の門馬敬治監督は、これが春夏合わせて4度目の優勝。何より注目を集めたのが、次男・功外野手(3年)との“父子鷹”での日本一だった。

 門馬監督の長男・大(ひろ)さんと長女・花さんはいずれも同校野球部OB、OGだが、大さんの代は甲子園出場がかなわず、マネジャーだった花さんの代は2回戦敗退だったという。

 “父子鷹”といえば門馬監督の恩師でもある原貢氏と原辰徳現巨人監督が有名。準決勝後、門馬監督は「原貢さんは大きな存在でしたし、辰徳先輩も高校球界のスーパースター。考えている次元が違う。みなさんそういうふうに(親子と)いいますけど、普通のいち選手。意識は全くないです」と話していた。

 グラウンドでは指揮官と選手だが、家に帰れば普通の親子。野球部の寮で暮らす門馬家の年末年始は、妻・七美枝さん(52)の実家がある軽井沢で過ごすのが恒例。雪の中、父と息子の3人で走ったり、キャッチボールをしたりして団らんの時を過ごした。毎年欠かさず見るという箱根駅伝では、今年は東海大の復路大逆転に沸いた。

 門馬監督が「相模の野球部は『生きている証』」と話せば、長女の花さんは「野球で家族が一つになっています」とうなずく。閉会式では、急性胃腸炎のため入院した主将に代わり、主将代行を務めていた功外野手が優勝旗を受け取った。雄姿を見届け「一瞬だけ、監督でもあり、父でもあるということを考えた」という父と「試合の中は選手と監督ですけど、終わってみて、お父さんを日本一にしたんだなという感じはあります」という息子。グラウンドを一周し、七美枝さんと花さんが応援していた一塁側アルプスの方へ向かう際には、門馬監督と功外野手ががっちり握手する一幕もあった。また強く、固くなった絆とともに、夏も聖地を沸かせる。(箭内桃子)