2021.3.31 05:02

楽天・岸が完封勝利、松坂&マー君に並んだ自身18度目! 今季12球団一番乗り

楽天・岸が完封勝利、松坂&マー君に並んだ自身18度目! 今季12球団一番乗り

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田中将大
岸が12球団で完投&完封の一番乗り。敵地で最後まで投げ抜いた(撮影・田村亮介)

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 (パ・リーグ、ロッテ0-5楽天、1回戦、楽天1勝、30日、ゾゾマリン)12球団完投&完封一番乗りだ。楽天・岸孝之投手(36)が30日、ロッテ1回戦(ZOZOマリン)で今季初登板。8安打を浴びながらも全て単打に抑え、三塁を踏ませることなく無四球で完封勝利を飾った。完封は現役3位タイの自身18度目で、ルーキーイヤーから15年連続の白星も記録。その107球には、ベテランならではの熟練の技と老獪(ろうかい)さが詰まっていた。

 派手なガッツポーズも、感情を爆発させることもなかった。最後まで涼しい顔で“教科書”通りの投球を貫き、楽天投手陣最年長、36歳の岸が両リーグを通じて完投&完封一番乗り。ウイニングボールは石井監督に手渡した。

 「疲れました。七回でちょっと、いっぱいいっぱいの感じだったので。なるべく自分で投げ切りたいとは思っていたけど、ここまでうまくいくこともそうはないですね」

 107球、2時間27分の完封劇。特筆すべきは初球の入り方だ。のべ34人の打者のうち、実に30人にストライク。常に有利なカウントで主導権を握り、五回終了時点で50球ジャスト。最後まで3ボールは一度もなく、先頭打者の出塁も九回の一度しか許さなかった。

 さらに「途中から自分の中で『いい感じだな』となってきた」のがカーブだ。象徴的だったのが初めて得点圏に走者を置いた八回2死一、二塁のピンチ。マーティンに初球のカーブでファウルを打たせ、141キロの直球を続けた後に再び111キロのカーブで見逃し三振に仕留めた。緩急を巧みに使い、三塁すら踏ませなかった。

 完封は自身18度目で、松坂大輔(西武)、田中将大(楽天)に並ぶ現役3位タイ。自身の連勝も、3年越しで「9」まで伸ばした。

 2017年に楽天に加入してから5年目。これが30勝目となった。岸は昨オフ、ここまでを振り返り「天国の星野(仙一)さんに怒られてしまうなという気持ち。ふとした時に、星野さんの顔が浮かぶ」と吐露した。FA交渉時に「迷ったら前に進め!」と背中を押してくれたのが、当時球団副会長だった故人。本当の恩返しは、まだできていないと考えている。

 東日本大震災から10年となる節目のシーズン。「僕には野球しかないので、勝つこと、優勝することで盛り上げていきたい」。仙台市生まれの右腕には、果たさなければならない使命がある。(東山貴実)

 ◆データBOX

 〔1〕楽天・岸が12球団1番乗りとなる完封勝利。完封勝利は昨年10月15日のロッテ戦以来、通算18度目(西武で15度、楽天で3度目)。現役投手で18度は日本ハム・金子弌大の21度、巨人・菅野智之の20度に次ぐ、楽天・田中将大、西武・松坂大輔と並ぶ3位。

 〔2〕無四死球完封は西武在籍時の2014年5月17日の楽天戦以来7年ぶり通算6度目。

 〔3〕36歳3カ月での完封は自身が昨年マークした球団最年長記録(35歳10カ月)を更新。

 〔4〕19年9月3日のソフトバンク戦での黒星を最後に、同年9月16日のオリックス戦から9連勝。連続シーズンを含む楽天投手の9連勝は、12-13年の田中の28連勝に次ぐ2番目。

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