2021.3.30 22:41

【黒田正宏 軍師の断】広島・森下対策は「誰かが早い段階でカーブを痛打すること」

【黒田正宏 軍師の断】

広島・森下対策は「誰かが早い段階でカーブを痛打すること」

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黒田正宏 軍師の断
4回、三振する阪神・大山=マツダスタジアム(撮影・宮沢宗士郎)

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 苦手の広島・森下から1安打しか奪えず、継投での完封負け。開幕3連勝の勢いは完全にストップだ。阪神のヘッドコーチなどを歴任した黒田正宏氏(73)=本紙専属評論家=はカーブを多投してきた森下の緩急に完全にやられた、と指摘。狙い球の徹底と、早い段階でカーブを痛打することを森下対策として提言した。

■昨年とは違う配球

 昨年やられ続けた森下に対し、十分な準備をして臨んだと思う。ところが、森下は昨年とは違う攻め方をしてきた。それがカーブだ。以前からカーブを使っていたが、中盤以降から交える配球が多かった。それがこの日は序盤から多投。今までにない配球に加え、ストレートのキレも素晴らしく、チェンジアップも効果的。緩急の攻めに抑え込まれた。

 象徴的だったのが4番・大山。森下との相性が良かった(昨季は12打数4安打、2本塁打)から、自信を持っていたはず。ところが序盤から緩急を意識させられた。迎えた四回無死一、二塁。この打席でのストレート152キロ。カーブ104キロ。50キロ近い緩急で、迷いが生じてしまい、最後はフルカウントからボール球のカットボールを振って三振。いい攻めをされたが、これから4番を背負って行く打者なら、あのボール球は見極めて欲しかった。

■2週間後

 現状のローテーションで行けば、2週間先(4月13日からの3連戦)にも再び対戦することになる。対策としては狙い球を絞るしかない。各打者で、個々が徹底して狙い球を絞ればいいが、重要なのは、誰かが早い段階でカーブを痛打することだ。自信満々に投げてくる森下に「アレッ」と思わせることが一番の対策となる。

■サンズとマルテ

 打線が抑えられることは野球ではよくあることだが、そんな時こそ細かなプレーはキッチリしたい。七回に佐藤輝が二塁を狙って刺されたのは右翼・鈴木誠の捕球、返球が100点満点で仕方がない。でも、九回のサンズが二塁で刺されたのは明らかな走塁ミスだ。

 鈴木誠が打球を大きくはじいていない。処理した位置は二塁ベースに近い。打者走者からもよく見えている。回も押し迫った九回。七回のプレーで鈴木誠の強肩を見ているはず。絶対に自重すべきだった。

 八回、投手が投球動作に入ってタイムをかけ、認められなかったマルテなどは「何をかいわんや」。ミス、ボーンヘッドをなくさないと、接戦はモノにできない。(本紙専属評論家)

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